オランダ・ベルギー・ルクセンブルク旅行



 &  
  オランダ国旗      ベルギー国旗    ルクセンブルク国旗


2010年4月15日〜4月24日

 春のベネルックス3国を訪れ、チューリップ、水車、中世が残るヨーロッパのへそを回った。
『チューリップの花が咲いているか?』 旅行のタイミングを見計らって立てた計画は?

当初は関空から直行便で、オランダ、スキポール空港に入る予定だったが、エアラインの都合で、フランクフルト経由になった。 これは大きな問題はないと思って出かけた。 
順調にフランクフルトに着陸したが、思ってもいないアイスランドの火山噴火の影響で、その後、空港は完全閉鎖された。 スーツケースは最終到着地のスキポール空港行きになっているので、飛行機が飛ばない以上、フランクフルトで取り出すことになった。 荷物がでてくるまで、2時間ほど待った。 その後、JTBさんの交渉で、特別仕立てのバスをチャータし、宿泊地であるデン・ハーグへバス移動することになった。 距離は400Kmあまり。高速道路を走って、5時間あまりかかり、現地時間で夕刻7時半ホテル入りの予定が、12時を少し回って無事にホテルに着いた。 これは過去の海外旅行で経験したことがな出来事であった。

最近、ツアーに参加する度に感じることであるが、60歳を越した人が多い、小生もその一人。
初日からこの調子で体調は大丈夫か?と思いながら就寝した。翌朝、皆さん、元気だった。
その後の旅行日程は、JTBさんのおかげで、計画どおり、順調に進行した。
今回は何より全日、天気に恵まれ、各地の観光、移動は好都合であった。春の観光シーズンで客も多い、この春は、ヨーロッパも寒い日が多く、4月初めに雪が降ったようで、気候不順が続いていた。
タンポポが咲き、チューリップ、ヒヤシンスが咲き乱れていた。タイミングはピタリだった。

旅の途中で、日本から来ている他のツアー客に出会った。彼らはもう一週間、足止めされているということであった。帰路の我々のツアーは全く予定どおりで、本当にラッキーであった。帰国の前々日まで、空港閉鎖されていた、前日に一部の国際線が飛行を開始した。我々の帰国日は朝から平常運行に戻った。紙一重のラッキーさに恵まれた。もう一つは、我々の後で出発する日本からのツアーが途中で飛行機が日本に戻ったと聞いた。そういう関係か、分からないが
美術館や観光地は比較的空いているように感じた。特に美術館では有名な絵画をゆっくりと鑑賞できたので、芸術に興味深い人には本当にラッキー?だったことと思う。

今回は、思いもよらぬアクシデントで、添乗員さんは大変だったと思う。お疲れ様でした。

旅行行程表

4月15日 関西空港 ⇒ フランクフルト (約12時間) 
フランクフルト(ドイツ) ⇒ ハーグ(オランダ);  
 アイスランド火山噴火の影響で、高速バス移動に急遽、変更(約5時間)
4月16日 ハーグ市内観光;ビネンホフ、平和宮、マウリッツハウス王立美術館、
デルフト;デルフト焼き工房
キンデルダイク;世界遺産、風車
4月17日 アントワープ市内観光;ノートルダム大聖堂、マルクト広場
ブルージュ;市庁舎、鐘楼、ペギン会修道院、聖母マリア修道院、運河クルーズ、
4月18日 アルデンヌ地方の古城(ラヴォーサンタンス城)見学、古城レストラン、
ブリュッセル市内観光;グランプラス、市庁舎、小便小僧、
4月19日 ルクセンブルク市内観光;アドルフ橋、大公宮殿、ノートルダム大聖堂、
デュルビュイ;小さなグルメの町
4月20日 ゲント観光;聖バーフ大聖堂、グラスレイ
ユトレヒト市内観光;デ・ハール城、ディック・ブルーナハウス
4月21日 ゴッホの森/デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園、クレーラー・ミューラー美術館
キューケンホフ;キューケンホフ公園 
4月22日 アールスメア花市場見学、
アムステルダム市内観光;ゴッホ美術館、ダイヤモンド研磨工場、ダム広場
 4月23日ー24日 スキポール空港(アムステルダム) ⇒ フランクフルト空港 ⇒ 関西空港(11時間) 



  観光コースを線で引くと上図のようになる。今回は行程のダブりの部分が多く、またダブりの距離が長かったので、バスで同じ道を何回も行き来した。 特に4日目、5日目は200kmも同じ道路を2回往復したことになり、一日往復で6時間ほどロスしたことになる。これは矢印線のダブりでも分かる。
一番いいコースは、フランクフルトからルクセンブルク空港に入る、又はブリュッセルに入り、そこから順次北上するか、アムステルダムに入り、次第に南下する行程に改めて欲しい。地球環境保護の為にも、旅行者の疲れを最小限にするためにも、あらゆるロスを削減して、楽しく旅行したいものだ。
JTBさん、このコースどりは是非見直して欲しい。それ以外は特に問題はなかった。



 基本情報 
  オランダ   ベルギー ルクセンブルク 
 政治体制  立憲君主制 立憲君主制  立憲君主制
 首 都  アムステルダム ブリュッセル   ルクセンブルク
 国土面積 41864平方キロ   30528平方キロ  2586平方キロ
 人 口  約1653万人 1065万人 499,100人 
 時 差 − 7時間 (サマータイム期間)
 一人当たりGDP  52,019$  30,235$  世界一位

旅先のスナップ
カメラ;        キヤノン EOS 7D
レンズ;TAMRON B003E 18-270mm


デン・ハーグ
アムステルダム、ロッテルダムに次いでオランダで3番目の街、
Den Haagは、『伯爵の生垣(領地)』の意味、オランダ語ではデン・ハーハ     

ここに国会議事堂がある。首都機能があるが、首都はアムステルダム。
国際機関として、国際司法裁判所、国際刑事裁判所等がある。     
平和宮(国際司法裁判所) ビネンホフ広場、正面が『騎士の館
国会議事堂
(注)オランダの首都はアムステルダム(第一の商業都市)
ハーグには、国会議事堂や総理府がある。
国会議事堂,別の角度から、
たくさんの書物に載せられているショット。
手前の池は、『ホフフェイファの池』といわれる。
 
マウリッツハウス王立美術館
 
ルネサンス風建築、17世紀、ブラジル総督オタニエ家、ヨーハン・マウリッツ伯爵の私邸名画が展示
   ・レンブラント;テュルプ博士の解剖学講義         
   ・フェルメール;真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女)
    ・その他、ルーベンス、 ファン・アイク、 ヤン・ステーンなどたくさんの作品が展示されている  
デルフト
 デルフト焼きのタイルで作ったレンブラントの傑作絵画;夜警
デルフト焼きの製造過程の説明を受ける デルフト焼きのショールーム 
ドイツのマイセン、イギリスのロイヤルドルトンなどと
並び有名?  
白磁にブルーの絵柄。
キンデルダイク 
キンデルダイクは、UNESCOの世界遺産に1997年登録
オランダの名物、風車、自転車、船、運河の4拍子が揃った
手前は停止、左奥は稼動中、
風車の羽根に布を張れば風を受けて回転する。
強力な風圧を受けるので、風車小屋(レンガ積みの建物)の後ろ側はつっかえ棒で支えている。 周囲の人と風車の大きさに注目羽根が回転すると、近くにいれば大きな風きり音がする。迫力満点。この風車は今も水車を回して水を汲み上げていた。
風車小屋の中、大きな木製の歯車がゆっくり回っていた。 運河沿いに立ち並ぶ風車の説明看板
アントワープ
世界最大のダイヤモンド集散地で、世界のダイヤ原石がここで研磨・加工される。
また、芸術・文化の街、1999年ユネスコの世界遺産に登録される。
 10世紀から16世紀まで要塞であったステーン城
500年間牢獄、処刑場、今は?右の写真
左の写真と同じ建物角度を変えた姿。
現在は、
国立海洋博物館になっている。
19世紀中頃まで、肉屋のギルドハウスだった。 マルクト広場
 123mの高さを誇る鐘楼
今も時を告げる
マルクト広場にある市庁舎
1561年から1565年に建造、ルネッサンス様式
左に、「ブラボーの像」が見える
   
 ノートルダム大聖堂
1352年に建設開始し、完成まで170年かかった
フランドル地方で最大の大きい聖堂。
 大理石で埋め尽くされた大聖堂の内部
内部の全ての写真はノンフラッシュ撮影。
ISO800撮影、
手ぶれ補正ON、
大聖堂内部、正面の祭壇 大聖堂のドームの天井画 
フランダースの犬のネロ少年が見たルーベンスの3大傑作画の一つ、『キリストの昇架』1610年〜1611年 ルーベンス3大傑作画の一つ 『キリストの降架
1611-14年
 
ルーベンス3大傑作画の一つ 『聖母の被昇天
1625年〜1626年
ステンドグラスの一部
ブルージュ
『水の都』9世紀頃よりの古都、運河で北海につながる町として栄える。
レース編み、織物、造船の街として15世紀にピークを迎えるが、その後
運河が土砂で埋まり、船舶の航行ができなくなり、街は衰退していった。
19世紀に運河の掘削で再生したが、中世がそのまま残る結果になった。
聖母教会の塔と運河 鐘楼中世の富の象徴、
マルクト広場に面して建つ州庁舎 マルクト広場の人々と、走る馬車
マルクト広場に建つ公文書館(右側の白い壁の建物) 運河のほとり、おとぎの国のような夕日を受けた教会
アルデンヌ地方 
ラヴォーサンタンヌ城
城は13世紀に最初の塔が建設され、その後15世紀にベルロ家が城塞を
築き、ルネッサンス期にルーブロワ家により、華やかな宮殿に変わった。
現在では、国内有数の狩猟と自然の博物館となっている。
中世の民家の食卓、食器 暖炉、居間の様子
ブドウ酒作りの機械、圧搾絞り機など ドームの屋根を支える木組み構造、梁や柱
ブリュッセル
東西ドイツを分離していたブランデンブルグ門を思わせるサンカントネール公園に建つ
アーチ状の凱旋門、1905年にナポレオン2世建設、晴天で陽気に誘われ若者が日光浴
   
サン・ミッシェル大聖堂    ブリュッセルの最長老市民
1619年作品、小便小僧 
王の家、王は住んでいない。現在は市立博物館
   
 セルクラースの像
右手に触れば幸せが訪れる? ピカピカ
ギャルリー・サン・チュベールショッピングアーケード
高級ブティックなどが立ち並ぶ通り、日曜日で閉店
1847年完成、ヨーロッパ最古のアーケードの一つ 
ルクセンブルク
アドルフ橋定番の風景 ノートルダム大聖堂を望む
  
左;観光ガイドの説明を通訳する添乗員の畠中さん、中央; ルクセンブルクの昔 右;今の地図、1/4位か? 
ノートルダム大聖堂の内部、祭壇 ノートルダム大聖堂の内部、後部のパイプオルガン
大公宮殿 徒歩で市街地を一周した
デュルブイ
世界で一番小さな街、高級グルメの街
数人の日本人シェフも修行しているそうです。
皇太子ご夫妻も食事に立ち寄られた
ル・サングリエ・デ・ザルデンヌがある。

写真はインフォメーションセンター
こじんまりしたユルセルボウ古城
ゲント
ブリュージュとともに栄えた街、運河、繊維産業、園芸、音楽祭の街
大聖堂内の『神秘の子羊』はレプリカで鑑賞、本物はガラス越しに見た。
聖バーフ大聖堂/修復中 聖バーフ大聖堂内部、豪華な大理石作り
大理石の彫像  マルクト広場 
運河と観光クルーズ船 古城
さすがビールの国、 地ビールのショウケース 街角にあった最古?の郵便ポスト
ユトレヒト
  デ・ハール城  デ・ハール城の裏側
ウサギのキャラクター、ミッフィー、ディック・ブルーナハウス  ディック・ブルーナハウス内部の売店
 
ゴッホの森
 ケレーラ・ミューラー美術館の玄関 美術館の中庭の池に浮かぶ白鳥のモニュメント
 
跳ね橋
その他、沢山のゴッホ作品を展示
しかも写真撮りOK(フラッシュ禁止)
 
ゴッホの代表作 傑作といわれる『夜のカフェテラス
キューケン・ホフ公園
今回のツアーのメインイベント
 バスの車窓より一面のチューリップ畑  カラフルなチューリップのじゅうたんを敷き詰めた
にぎわうキューケン・ホフ公園入り口 入り口付近で出合った綺麗なチューリップ娘 
今年のテーマの看板、『ロシアより愛を込めて』 
From Russia with Love

因みに昨年は、ニューヨークの「自由の女神」だった。
ワシリイ大寺院を色とりどりのチューリップで表現

公園に入ると、広場になり池、噴水、大型電動オルガンのにぎやかな演奏で出迎えてくれる
公園内の花壇には、色とりどりのチューリップやヒヤシンスやスイセンが植えられ、花が咲き乱れていた 
温室内は、見たことがない珍しいチューリップで埋め尽くされていた。
新種のチューリップを開発すると、チューリップ御殿が建つそうだ。 
   
温室内の可憐な色とりどりのチューリップ、 これでも一部
   
ヒヤシンスの花びらで飾った
本物そっくりの花のじゅうたん 
アールスメア
 
 世界一、広大な敷地の花市場  玄関を入ると受付、売店がある
競り(せり)会場、階段教室のような部屋、
パソコンで入札し、コンピュータ処理され
決済、出荷指示される。この部屋が二つある。
コンテナに入れて、積み上げられ出荷を待つ
アムステルダム市内
   
 街角、自転車が多いので歩行は注意が要る  国立ミュージーアムの入り口ゲート
   
 運河クルーズに参加して、町並みを見学  マヘレの跳ね橋
   
 中世の帆船  橋が7つ重なっているところ、向こうにクルーズ船が見える
   
 アンネ・フランクが住んでいたアパート263番地  運河クルーズの眺め
   
 バスのドライバー、ピーターさん、人気者
陽気で、食事時にはアトラクションで楽しませてくれた。
自前のアコーデオンをバスに積み、生演奏で弾き語り、
かつらも似合っている。 「またねー!」という掛け声が懐かしい。
帰路はスキポール空港からフランクフルトへ、
フランクフルトから関西国際空港へ 


オランダ・ベルギー・ルクセンブルク3カ国の旅行を終えて

(1)今回は、なんと言っても、アイスランドの火山噴火に直面したこと。
沢山のツアーが催行されている中で、我々のツアーは超ラッキーなタイミングだった。行きのフランクフルト⇒スキポールが運行中止になり、高速バス移動となったが、JTBさんのご好意でスムーズに移動ができた。添乗員の畠中さんは肝を冷やしたと思う。
大変お世話になり、お疲れ様です。感謝感謝です。

(2)今回のツアーの最大の目的は、キューケン・ホフのチューリップを見ること。
世界一のチューリップの咲き乱れる景色を楽しみに行ったが、タイミングはぴったりだった。欲を言えば、ちょっぴり早め!の感じ。ピークは4月末頃だと思う。
アールスメアの花市は世界最大と言われる。広大な敷地にいろんな花がパレット(容器)に入れられ、ラックに積んで、電気ワゴン車で仕向け地毎に移動して並べられ、トラックで空港に運ばれて空輸される。そういうインフラが見事に完備されている。

(3)キンデルダイクの世界遺産の風車を見ることが、二番目の目的。
何故、風車が水汲みに利用されたのか? 今までよく知らなかった。
オランダの国土の1/4が海面より低いと言われているが、どういう状態なのか?

今回、行って見て、運河がたくさんあり、運河の水を汲み上げて、海に捨てていることが分かった。キンデルダイクには、運河が2本掘られていて、風車を運河沿いに並べ、運河から次の運河に汲み上げ、さらに海より高い水位の運河に汲み上げて、その水を海に流して水位を調整する。水位を適度に保たないと、地下水の影響で地面の高さが変わるらしい。
今は風車は遺産として稼動している。水位調整は、大きな電動ポンプで大量に排水できる。

(4)どこの教会にも、窓にはステンドグラスがあるが、これはキリスト教の経典が読めなかった人々に、絵で教えるために作ったもので、経典を物語風に書いている。言い方を変えると、宗教漫画という感じ。単なる絵ではない。
(5)ベルギー国旗はドイツ国旗と同じ3色で、黒・黄・赤に順であるが、ベルギー国旗は縦に並んでいる。
ベルギー人に言わせると、ドイツ人は『ヨコシマな人たち』ということらしい。ベルギーの国旗を、横にするとドイツ国旗になるから。横縞? これは洒落!
(6)チューリップの種類は何千種とあるらしい。
花の色、花びらの色の混じり方、花びらの形、花びらの枚数、花びらのエッジがフリンジになったもの、とにかく、今まで見たことがない花が沢山あった。
新種を開発すると、家が建つと言われている。
バブル』という経済現象は、19世紀にチューリップの取引が過熱して暴騰したが、それが崩壊して経済が大混乱になった。これが第一回のバブルの崩壊であった。それほど、ヨーロッパ人は花、チューリップに投資、投機したらしい。
(7)ヨーロッパの都市には、必ずと言っていいほどマルクト広場があり、広場を囲んで市庁舎や教会や鐘楼が建てられ、広場には噴水や銅像、モニュメントなどがある。昔は、ここで市場がたった市の中心地。また、憩いの場でもあった。今は観光客を呼ぶ役割を果たしている。
(8)NHK大河ドラマ、『竜馬が行く』が大好評ですが、1853年、黒船が来航し、日米和親条約が締結され、明治維新までを幕末と呼ぶ。 この頃、江戸幕府がアメリカに軍艦を注文したところ、南北戦争の最中で断られた。仕方なく江戸時代を通じて交易があったオランダに頼んだ。
風車で有名なキンデルダイクのホップ・スミット造船所で1856年に起工し、1857年長崎に届いた。これが咸臨丸です。この造船所は今なお、船を造り続けており、船の形をした本社ビルがユニークな姿を見せている。

咸臨丸
は、全長49m、620トン、3本マストの木造船、石炭を燃料とする蒸気機関、出力は100馬力。通常は帆船で帆走する、港の出入り時にスクリュウを回した。帆走時はスクリューを水面から引き上げた。速力6ノット、砲門は12門の軍艦。日本人は初めて、この船で太平洋を横断し、アメリカに渡った。
  

 (9)フランダースの犬
ネロは日本でアニメ化され有名だが、アントワープでは殆どの人が知らない。ベルギー人は悲しい結末のドラマに人気がないらしい。逆に日本人は、『おしん』も人気があったように、耐えること、悲しいドラマに人気がある。これも国民性か?
 (10)カトリックとプロテスタントの宗教戦争が1568年から1648年まで80年戦争が起こった。
これによりオランダは正式にスペインから独立した。
マルチン・ルター
による宗教改革に端を発し、宗教改革派による新教が各地に広まった。オランダは75%がプロテスタント、ベルギーは95%がカトリックとなっている。
概して、南ヨーロッパはカトリック、北ヨーロッパはプロテスタントが多い、イギリスは独自のイギリス国教会。イギリス国教会も新教の一派。
プロテスタントはキリスト教の唯一の拠り所は聖書にありとする。毎週の礼拝や懺悔などもあまり熱心ではない。日曜礼拝に訪れる信者は、アントワープ大聖堂でも100名に満たないそうだ。大聖堂内の写真撮影も自由で、観光客の我々も祭壇の上に登らせてもらった。牧師になった気分。これは初めてての経験だった。
 (11)ベルギーには、400種類以上のビールがある。
11世紀頃から造られて来た。特に有名なものにトラピストビールがある。
トラピスト修道院の中で造られるビールで6種類がある。詳しくはこちらで。ビールは濃厚でまろやかでビール党にはたまらないうまさを味わえる。さらにミネラルウォータと同じ値段なので、毎食時に飲んで楽しめる。レストランで食事時に、200CCグラスカップで2ユーロ前後。