北欧4カ国旅行

神秘の北欧4カ国感動の旅 11日間
JTB旅物語

2006年6月20日〜6月30日

 夏のフィヨルドを見たくて参加した。夏至の前後は日が長く、夜は12時でも薄明るい状態だった。ホテルでカーテンをしっかり閉めないと明るくて寝られない。気温は普段は12,3度あったが、急に寒くなるので要注意。
氷河が削った岩山がいろんな姿を見せてくれる。自然のすごさを実感した。厳しい自然に対し、人々が挑戦して造り上げてきた歴史や文化や遺産にこの地で生活する人々の力強さを感じる。
質素、素朴、質実剛健、強い独立心はゲルマン民族の優れた人間性だと思う。

北欧の国々の国旗

デンマーク        ノールウェイ      フィンランド       スウェーデン 


行程のあらまし

日程  行程 内容 
 6月20日 関空→ヘルシンキ
ヘルシンキ→コペンハーゲン
関空発11:00→ヘルシンキ着15:00
ヘルシンキ発17:45→コペン着18:25
 6月21日 コペンハーゲン
北シェラン島の古城巡り
クロンボー城
フレデリクスボー城 
コペンハーゲン市内湖観光
人魚の像
 6月22日 コペンハーゲン⇒オスロ

オスロ市内観光
600km
中央分離帯なしの一般道
時速90kmで走る
フログネル公園
王宮、市庁舎、国立美術館など
 
 6月23日 オスロ⇒リレハンメル
リレハンメル⇒ロム
ロム⇒ゲイランゲルフィヨルド地区
ゲイランゲル
リレハンメル(冬季オリンピック会場)
スターブ式教会
ダレスニッパ展望台 
 6月24日 ゲイランゲル  ゴールデンルート観光
ゲイランゲルフィヨルドを走る63号線を走り、
フィヨルドの玄関口の町、オンダルスネルまで 
 6月25日 ゲイランゲルフィヨルド地区
ヨステダール
ラルダール
ゲイランゲルフィヨルドクルーズ観光
ヨステダール大氷河観光 
6月26日 ラルダール⇒ソグネフィヨルド地区
フロム 

ヴォス⇒ベルゲン
ソグネフィヨルドクルーズ観光
山岳鉄道フロム鉄道に乗車
ショーズの滝 
 6月27日 ベルゲン 
ベルゲン→ストックホルム
ストックホルム

ストックホルム⇒トゥルク
市内観光 
飛行機で移動
市内観光、市庁舎、旧市街、王宮
世界遺産ドロットニングホルム宮殿
バルト海クルーズ(客船シリアライン)
 6月28日 トゥルク 
ヘルシンキ
トゥルク観光
ヘルシンキ市内観光
テンペリアウキオ教会など
 
 6月29日  午前中、自由行動
ヘルシンキ⇒関空
OP;古都ポルヴォー観光
帰国の途 
6月30日  関空着   午前8:40


6月21日 
   フレデリクスボー城
白鳥が泳ぐ湖のほとりに建つ
北欧ルネサンス様式の水上城郭

現在は博物館になっている。
  フレデリクスボー城
中庭の噴水 
   クロンボー城

真四角の堅牢な城郭は海を隔ててスウェーデン国境を対峙する。15世紀に船の航行税徴収のため建造された。
シェックスピアの戯曲ハムレットの舞台
200年に世界遺産登録
   人魚の像


少し、角度を変えて撮る。
   コペンハーゲン市内、街角
人通りが意外に多い。
   コペンハーゲン市内、街角

屋外のテーブルで食事
や喫茶を楽しむ人達
  コペンハーゲン市内
果物屋屋台

こういう屋台店がたくさんある。 
  コペンハーゲン市内
 
   チボリ公園正面

公園内のレストランで夕食
  チボリ公園内
中庭 
   チボリ公園内の噴水
 チボリ公園内

パレード
   チボリ公園内
帆船が浮かんでいる。

夕方になり、照明が入る
   チボリ公園内
ジズニーランドなどのコンセプトの
元になったと言われる公園。
6月22日 
  コペンハーゲン⇒スウェーデン
600km走行

オスロ
国立美術館
入り口

『ムンクの叫び』を展示 
   フログネル公園

モニュメント
   フログネル公園

ヴィーゲランの大彫刻群
大胆な表現の彫刻
   フログネル公園
噴水
生憎の小雨模様
6月23日 
   リレハンメル
冬季オリンピック開催地
ジャンプ台

空色のジャンプ台で
夏でも滑走していた。
16歳から19歳の選手を選抜し、
ジャンプ学校で特訓する。
強いのが当たり前?
  ロム 
16世紀に建てられた
木造のスターブ式教会
屋根も壁もすべて木造

質素な建物
  ダレスニッパ展望台 
晴天なら、この展望台から
ゲイランゲルフィヨルドの絶景が
楽しめるが、生憎の天候で
ガスが立ち込めて見えず。

   ゲイランゲルフィヨルト
に到着
  ゲイランゲルフィヨルド近くの
ホテルに宿泊。 
高台より見たフィヨルド
水は深緑色で綺麗
6月24日 
  途中の店
屋根に草が生えている
近くにあった魔除けの木彫
 
  ゴールデンルートのバス観光

63号線を走り、フィヨルドの玄関
オンダルスネスに行く。

途中、氷河が削った岩山の
断崖絶壁を走る。

 
  岩山の岩肌を削り、道路をつけ、11のヘアピンカーブが続く。
まさに超スリリングそのもの。 
ヘアピンカーブを曲がるときは、バスの運転席は道の外断崖まで突き出る。
ゾクゾクする。
   氷河が造った贈り物
U字型渓谷の眺望

まさに絵になる光景だ!
  再び、 ゲイランゲル゙に戻る。
展望台からのフィヨル
ド
   展望台からのフィヨルド
船が綺麗な波紋を描いて、
こちらに向かってくる。
鏡のような湖面(実は海面)
   展望台から眺望を楽しむツアーメンバー

息をのむ綺麗さだ!
   フィヨルドは大西洋(ノールウェイ海)につながっている。
10万トン級の客船も入ってくる。
両岸の距離が狭いので、大型客船が異常に大きく目に映る。
6月25日 
  ゲイランゲルフィヨルドクルーズ 
   途中の小さな港
   豪華大型客船が停泊

10万トン以上の客船も
航行する。
水深は200m以上もあるが、
両岸の距離が200mぐらい
しかない場所もある。
 バス移動中、山羊の群れが
道路を占領。車は停止、
   綺麗な海面と氷河が削った山山
  谷間から氷河の融水が流れ
ところどころ滝になっている。
   ヨステダール大氷河
  氷河をくり抜いたトンネル
青く光る壁は神秘的で幻想的な
光景 
  ソグネフィヨルドクルーズ

豪華客船が停泊中
  ソグネフィヨルド 
静かな海面
 6月26日
  ソグネフィヨルドクルーズ 

ノールウェイの国旗がはためく
クルーズ船後尾

   
船上の乗客

カヌーを楽しむ親子とカモメ
  カモメが餌を啄みに飛来
ホテルから持ってきたパンの切れ端をやる乗客

 
  両岸に住まう家々
 
  カモメが追いかけてくる
よく、なついている
 
行き交う小型クルーズ船
   クルーズの後、
山岳鉄道フロム鉄道に乗車
フロム⇒ヴォスまで、
   
  落差93mのヒョーズの大滝
フロム鉄道の途中駅で停車。
氷河の融水で流れ落ちる
巨大な滝
水しぶきがかかる
 ヴォス⇒ベルゲンへ
バスで移動
   ヴェルゲンの港
カラフルな壁の建物
沢山のヨットが浮かぶ
ノールウェイ最大の港湾都市

  世界遺産 の倉庫
14世紀から15世紀に北海周辺
諸国の商業発展と各国の利益を
目指しハンダ同盟が締結され、
事務所が置かれた。
  ブリッゲン地区
港に面して壁のように木造家屋が
建ち並ぶ。 
(世界遺産)
ドイツのハンダ商人の家や事務所に
使用されていた。
   市内の景観
山にへばりつくように建てられたカラーフルな住宅
  港に立ち並ぶ屋台
魚市場で有名
 ヴェルゲン→ストックホルム 飛行機で移動
   ストックホルム
   
ストックホルム市庁舎
ノーベル賞授賞式もここで
   
街角のビル
JVCとPanasonicのネオンが見える。
   
左の写真の左の建物は
国立美術館
  ラウマ旧市街地

 

16世紀初頭のフレスコ画が残る聖十字架教会
いよいよ、終盤
バルト海クルーズ
豪華客船シリアライン の
シリアクラス船室に乗る。
夕食と一泊の船旅
 6月28日
  トゥルクは1812年まで
首都であった。


 トゥルク大聖堂
1300年に建設された。
フィンランドで最も由緒ある
教会と言われる。
  ヘルシンキ大聖堂
アルル・エンゲルの設計
ドームを中心に左右対称のデザインが印象的。
ルーテル派の本山

1852年に30年の歳月を費やし完成した。
  テンペリアウキオ教会

巨岩の中に隠れるように
佇む珍しい教会
 
  教会の内部
パイプオルガンが設置されて
いる。演奏を聴いてみたい。
岩の壁なので、重奏な音が
聞こえるはずだ。
 
   シベリュウス公園
フィンランドの代表的作曲家
御影石の上に置かれたシベリュウスの肖像オブジェ
  1967年にエイラ・ヒルトゥネンが
製作したステンレスのパイプ
のモニュメント
 
6月29日 
  オプションツアー

古都ポルヴォー観光 
1346年にスウェーデン王エリクソンにより設立された2番目に古い町。
『川の要塞』の意味。
   
大聖堂は修復中
  ヘルシンキより帰国の旅
フィンランドエアライン
AY 077 
6月30日関空着 

学んだこと

 ヘルシンキは北緯60度、コペンハーゲンは北緯55度の直下。ここまで緯度が上がると、夏至の頃は夜も真っ暗にならない。薄明り状態。
逆に当時の頃は昼間の太陽も弱く、車はライトを点けて走る。
北緯66.6度以上の地では、
midnight sun:白夜:5月末〜7月初、太陽が沈まない夜
polar night :極夜:11月末〜1月末、太陽が顔を出さない

南半球ではこの逆になる。



北欧諸国の道路のつけ方(工事)について

ほとんどの地域が岩盤で出来ていて、土の層は大変薄い。逆に岩盤を削って、平らにして表面にアスファルトやコンクリートを流すと、とても頑丈な道路が完成する。その証拠写真を下にアップする。岩盤(岩)とどう向き合うか、どう処理するかが大きな課題であった。そのニーズに答えたのが、ノーベルのダイナマイトであった。ダイナマイトは北欧という土地では工事に必要欠くべからざる道具であったのである。受け売り。
工事業者にゼネコンはない。少人数の業者がやっている。 



電力事情
  北欧諸国には原子力発電がない。火力が中心であるが、最近、風力が飛躍的に伸びてきた。デンマークは総発電量の20%が風力発電である。
一基の風力発電機で、2000〜3000kW発電する。700軒〜1000軒分の電力を発電する。

食糧の確保対策

  農業は厳しく、農家には所得補償をして維持している。耕作面積は国土の3%程度、日本は山が多いと言っても、12%になっている。

フィヨルドと湖の違い

  フィヨルドは水面が穏やかで波もなく、一見、湖のように見える。しかし、この水は舐めると塩辛い。まさに海水だ。大西洋につながっているからだ。
いまから、1万年前、氷河時代に多量に雪が降り、1000m積もった雪が重みで1/100に圧縮され氷になり、それが氷河となって流れて海に注ぐ。
その際に、岩を削り取って氷河の両サイドは谷間になり、氷河期が終わると底に海水が流れ込んだ。これがフィヨルドである。氷河が削った岩は細かな粒になり水中漂い、それが乱反射して独特の深い緑色の水面を作っている。
削られてできた谷間はV字型で深さ200m〜300mもあり、両岸の間隔は狭い所で200m〜300m、広いところでは数kmほどある。
10万トン級の大型クルーズ船も航行できるが、狭い所での方向転換はできない。日本の大型客船『飛鳥U』もやってくることがあると聞いた。