香港(ホンコン)&澳門(マカオ)

2011年6月28日〜7月1日
ヤッタ値! 香港・マカオ4日間 
(株)阪急交通社
trapics

  
 香港            澳門 


初めに

3泊4日のホンコン・マカオのツアーに参加した。何と39,800円という超破格値。サーチャージがプラス*****円掛かったが、朝、昼、夜食付でこの価格。
何故こんなに安くできるのか? 理由は添乗員なしで、現地のツアー会社に丸投げで運営していること。 アジアの旅行は全くこれで問題が無いと感じた。

香港のホテルは、場所は工場地域の跡地に建てたホテルで、地上37階建ての超高層ホテルで、築後1年の新しい建物で、室内も広々している。
製造は、コストが合わず、中国本土に移管し、跡地にマンションやホテルが建設されている。周囲には、まだ、工場が残っている。近くにコンビニはない。

マカオのホテルも悪くなく、バス、シャワー、排水も全く問題なし。ベッドも広く食事もなかなかのもので、大変満足度は高い内容であった。皆様にお勧め出来るツアーである。時期が雨季の真っ最中なので、3日とも雨天続きで、雨がぱらついたり、シャワーのような夕立があったりするので、傘を常に持参して、バスに乗り降りして観光した。これは季節的なものでどうしようもない。

今回の旅行の目的は、1969年に会社に入って、2年目に運よく海外出張を命じられ、初めての海外の地が香港であった。当時の海外出張は大変な事で、本社の海外本部に行き、本部長から辞令と初渡航手当という支度金をもらった。それで、衣類や、トランクや、出張に必要な身の周り品を買ったのを覚えている。

その初渡航先の香港は、伊丹空港からボーイング707で行きは4時間ほどで、日本にはない30階以上の超高層ビルが林立していて、香港は先進国だなあ!という実感を強く印象付けられた。その後、仕事の関係で、何回となく、香港やシンガポールを始め、欧州、アメリカを訪れ、海外出張は珍しくなくなった。
最初の海外の印象が、やはり今なお、一番強く印象に残っている。

その香港が、1997年7月1日にイギリス領植民地から中国に返還された。香港の歴史を調べると、アヘン戦争で負けた清朝がイギリスに南京条約で借地を認めたが、その期限が切れて中国の特別行政区として発足し、今年7月で返還後、14年を迎える。ちょうど帰国日が7月1日だったので、返還の記念日で、各地で記念行事の準備を行っていた。

香港は、香港島、九竜半島、新界、その他の島々からなり、東京都の約半分の面積である。1,104平方キロメートルで、人口は700万人とも言われている。
この近年、海岸を埋め立てたので、面積が大きく広がっているようだ。今現在の正しい面積は掴めていないほど、常に埋め立てが続いている。

以前からフリーポートで関税はゼロだったので、お酒やブランド品は安く手に入るので買い物客で賑わっていた。また、金融、流通の要所として栄え、特に金融は世界三大金融センターの一つになっている。(ロンドン、ニューヨークに次ぐ)

以前の啓徳空港は、世界で一番、パイロット泣かせの難しい空港と言われ、滑走路が短い上に、高層ビルが進入路上にあり、離着陸は急降下、急上昇をしなければならない危険な空港であった。

ビルの屋上から手を伸ばすと、飛行機のタイヤが掴めると言われたほど、屋上すれすれに高度を下げて、急角度で着陸しなければならなかった。何回かその経験をしたが、まさに『車輪をビルに引っ掛けるのではないか』と、ドキドキしながら窓越しに景色を見たことを覚えている。滑走路は短く、着陸して飛行機が停止すると、すぐ前に海が迫ると言う状態であった。よくまあ、うまく止まるものだと感心した。その啓徳空港は1998年7月に閉鎖され、現在の新空港に移った。

新空港は、ランタオ島の北の端に建設され滑走路は2本ある。広々とした面積で24時間空港になっている。アジアのハブ空港を狙っているらしい。次の3本目の滑走路建設が話題に上っている。
啓徳空港は九竜半島の真ん中付近にあったので、超便利な場所だったが、
新空港は高速道路のバス、または電車で30分ほどかかる。

香港島と九竜半島を結ぶ有名は『スターフェリー』は今も運航しているが、これは観光用が中心となり、移動はもっぱら4本貫通した海底トンネルを車で往来する
ようになった。以前は『スターフェリー』に乗って、2層式の船の甲板から20分間、両岸の風景をゆっくり楽しめ、風情があった。今は、フェリーが6分で両岸を結ぶ。

これは、香港島側、九竜半島側の海岸を埋め立てて陸地をせり出したため海峡が狭くなったとガイドから聞いた! 確かに両岸から見た風景は、以前の趣のあった香港とは大分違う印象を受けた。 以前の方が懐かしく、よき趣きの香港に思える。

2日目の午後、ジェット高速船に1時間乗り、マカオ(澳門)に行った。香港を出国し、澳門で入国手続きし、観光した。今回は澳門に一泊したので、ゆっくり観光が出来た。ここも澳門のツーリストに丸投げの観光で、ガイドさんは流暢な日本語の遼さんであった。澳門は1557年明朝の時代からポルトガルに居留地として貸していたが、当時、フランシスコ・ザビエルがアジアにキリスト教の布教活動に来て、日本にも鎖国するまで、深い関係を持った。アヘン戦争で1887年にポルトガル統治権が確立し植民地化した。しかし、香港はイギリスが大英帝国として世界に君臨したのに対して、ポルトガルは国力が衰退したので、マカオの発展も置き去りにされてきた。

現在は香港と共に中国に返還され、中国人民共和国澳門特別行政区となっている。ポルトガルの植民地政策は、イギリスやフランスと違い、現地人や、その地の住民の生活と融和しながら統治すると言うスタイルをとってきた。イギリスはイギリス流の政治や統治の仕方で、ぐいぐい引っ張ってきたようである。穏やかな統治を受けたマカオは古いしきたりや、文化が残っていると言われる。 
2005年7月15日に8つの広場、22の歴史的建造物が認められ、世界文化遺産に登録された。
公用語は、中国語(広東語)とポルトガル語であるが、現在は殆ど広東語が多い。

3日目は、澳門を出国し、再び香港に戻った。同じ中国の中の移動でありながら、入国、出国の手続きが必要なのは少しおかしな感じを受けるが、これが一国二制度の姿である。 中国本土の人は香港、澳門に来る時は、パスポートとビザが必要で逆に香港、澳門の住民が中国本土に行く時はそれらが不要だと聞いた。
ターボジェット船の切符代:  香港⇒マカオ HK$134  マカオ⇒香港 HK$142

まだ香港、澳門と中国本土の経済格差が大きすぎるので、自由に往来が出来る状態ではないらしい。最近、中国本土の上海や北京などのお金持ちがツアーで香港に買い物、特にブランド品を買いに来る人が急増している。以前は日本人が一番多かったが、今は中国人観光客が圧倒的に多くなっていると言う話だった。
ツアーガイドも、中国人相手のガイドが増えている。その方が収入が多いと言うことだったが、中国人は主張がはっきりしていて、ガイドに対しても厳しい要求をするので、彼らの世話は大変だと言うことだった。その点、日本人観光客は礼儀正しく、おとなしいので、ガイドとしてはやりやすいと言うお褒め?を頂いた。 お世辞か?

今回の旅行中、夕立が多く、まともに写真を撮れる状態ではなかった。
傘をさしながら、片手で馬鹿チョンカメラで撮ったり、雨が降らない時は
キヤノン7Dを取り出して撮影した。余りよい写真が撮れずじまいだった。
香港(ホンコン)  

レパルスベイ

遊園地のようであり、お寺のようであり、わけが分からない場所、橋を渡ると長生きする?
頭がよくなる?
   天后廟

 1881ヘリテージ

奇妙な彫像と噴水がある。
昔の警察署跡地を整地して、ブランド店を並べた商店街?
黄大仙寺院

道教のお寺
 

黄大仙寺院

お寺の本堂?
けばけばしい色使い 
 帽子??

巨大な線香

 九竜半島から香港島を望む

海峡が埋め立てで狭くなり、昔の面影がなくなった。
生憎の雨で、写真は全くだめ!
 Panasonicの看板が映える
夜景


日本のメーカのネオンサインはまだ沢山ある。
でも、一番目立っていたのは、
SAMSUNG(サムスン)だった。
  香港一高いビル
国際金融中心


88階建て、415.8m
2003年完成
 

金紫荊広場

14ANNIVERSARY


1997年に返還されて、今年7月1日が14周年になる。
ここで記念式典が開かれる。 
香港名物、ビクトリアピーク

ガスが出て、山頂からは全く見えなかったので、途中の第二展望台からの夜景だから
50万$の眺望??

キヤノンD7 ASA3000 手持ちで撮影
 
 上と同様の50万$の眺望

キヤノンD7 ASA3000で手持ちで撮映
 澳門(マカオ)  
有名なカジノ&ホテル 
有名なカジノ&ホテル 
ザ・ベネチアン・マカオ

2007年8月に開業した超大型カジノ+エンターテイメントプレイス、
本拠地のラスベガスをしのぐかとも思われる規模とクオリティで、マカオのカジノブーム第二ラウンドの幕を開けた存在です。敷地面積はラスベガスのベネチアンの約2倍。
 世界文化遺産
聖ポール天主堂跡

正面は石造りで残ったが、教会の建屋は木造だったので、火事で消失した。
天主堂付近は人で一杯
一番人気スポット 
 旧ポルトガル澳門政庁跡
奇妙な建物
澳門のシンボルの一つらしい
 これは何か?

澳門タワーの展望台にある。
バンジージャンプのワイヤーを巻きつけたドラムで、落下速度を調整するため扇風機のような羽根が着いている。

一人飛んだが、落下速度が早すぎて写真に納まらなかった。
ビデオで撮った。
 カジノの一つ

感想 
(1)タイトルのとおり、ヤッタ値!ホンコン・マカオ4日間(39,800円)超激安ツアー
   食事がついて、ホテルも新しく、広々とした部屋で、何も問題なかった。
   お勧めのツアー、ぜひご参加を! エアーラインはキャセイパシフィック。
   マカオ高速船、マカオタワー料金込み

(2)参加者は22名、いつもながら、60歳超の人が大部分、皆さん元気だ!

(3)中国返還後の香港(マカオは今回初めて)はちょっと趣が違うように感じた。
   ホンコンは以前の方が、優雅さとゆとりや、何かにつけて高級な感じがしたが、返還後
   のホンコンは経済活動は別として、住民の生活レベルが 下がったのだろうか?。
   旅行者は中国本土から沢山来るようになったが、日本や欧米からの旅行者は減った。

(4)逆に、マカオは返還により以前より生活レベルが大幅に向上したらしい。
   カジノで儲けると言う戦略がずばり当たり、今はラスベガスの4倍の売上げらしい。
   うそのようなガイドの話。どういう戦略を立てたのか?
   @カジノは遊び(娯楽)の場所ではない、勝負の場所、儲ける?場所
   A掛け金を大きな額にしたこと、一発1000$(1万円)もかけるらしい。
   B300$なら1分間しか持たない

(5)マカオは人口55万人、年間2500万人がやってくる。
   カジノの売上げは、230億US$(約2兆円)
   昨年は国民一人当たり、6万円キャッシュバックがあった。
   その他、子供手当て、高齢者福祉など手厚い福祉行政が行われている。
   以前のポルトガル統治時代は考えられなかったことで、みんな喜んでいるらしい。
   この辺が、ホンコンとマカオの基本的に違うところ。

(6)マカオで有名なものに、11月にF1グランプリーが開催される。
   そのコースは一般の道路を閉鎖して、コースを設定したもので、直角に曲がるコーナも
   あり、事故が多いらしい。

(7)ホンコンは、ブランド品がアジア一安い!
   SWAROVSKIクリスタルガラス工芸品を買ったが、ヨーロッパ各国や日本、韓国など
   と比較して40%ぐらい安かったのにはびっくり。超お買い得だった。
 ホンコンに、ノスタルジアを抱いていた小生にとって、今回のツアーは少し衝撃的であり、
世界が大きく変わっていることを再認識した。
慕情』に出てくるホンコンのイメージをいつまでも抱いていたい気もする。