伊勢・浜島へ小旅行
2010年8月6日〜7日

猛暑が続いている最中に、計画していたイセエビとアワビを食しに伊勢に行った。伊勢自動車道路(高速)が無料実験区間になり、関ICから終点の伊勢ICまで快適に走行が出来た。 家から163号線を走り、木津川沿いに登り、伊賀上野に出て、名阪自動車道路(もともと、無料区間)を関まで走ると、関のICに通じる。関ICからシャープの亀山の巨大な液晶工場が見える。有名な亀山モデルを生み出したかつての日本最大の液晶工場だ。今は堺の臨界工業団地跡地の工場が一番巨大な工場になっている。液晶やプラズマを生産する工場は従来の家電の工場と違いその建屋の大きさが桁違いに大きい、さらに設備の費用は二桁ほど巨額に上る。
そういう巨大な亀山工場を左手奥に見ながら、伊勢高速自動車道路を南下した。伊勢ICから23号線、32号線、167号線、16号線を走り、浜島に到着。
湯本館 浜島、別館 花の館椿に泊まった。別館は新館で廊下や部屋の壁には椿やその他の花が生けられ、風情を感じる。
 

   
 玄関の落ち着いたしつらえ  廊下の壁に飾られた書、花瓶、 
ゆったりした落ち着きを感じる

部屋からは、太平洋の大海原が眺望でき、すばらしい景観だ。少し残念だったが
海との間にもう一軒、旅館が建っていて、部屋が4階だったのでその旅館が景色を
少々壊していた。廊下の窓からは、さえぎるものがなく、これぞ借景という感じだ。

 
 空の雲はもう秋の感じになっていた  ロマンチック・ビン玉ロードを散策


旅館を出て、海岸沿いに200mほどの散歩道があり、夕方から夜にかけてビン玉に
LEDた照明と、蛸壺にLED電球を入れた足元照明をした道路がある。ここを旅館で
提灯を借りて、散策を楽しむのも夏の楽しい風物詩だ。
ビン玉は、昔のマグロ漁船が使っていたガラス玉の浮き

   
夕食はイセエビ造り、アワビの陶板焼
海懐石
 朝食はイセエビの赤だしなど

翌朝、海で海草を取る海女さんと、漁船を見つけた。海女さんはもくもくと一人で
もぐっては、浮かび繰り返して、沢山の海草を取っていた。この海岸には豊富な
昆布やワカメやテングサが取れるらしい。アワビもサザエも海岸近くの岩にあり、
貝の餌は良質の海草という話を聞いた。

   
 海岸近くの海で素もぐりで
海草を取る海女さん
 取った海草を運び上げる海女さん
相当な年齢だ!
   
 少し沖では船で水中箱を使って
海草を取っていた
上空ではトンビが輪を描いて
飛んでいた、海の風景だ

帰りは大王崎灯台を見に寄った。灯台の塔にはこの暑さなので登るのは中止した。
近くに公園があり、そこから見る灯台の雄姿がすばらしい。 公園の東屋で一人で
灯台の油絵を描く少女?にであった。 猛暑の中で頑張って筆を動かしていた。

 
 公園から灯台を望む、
近くの黄色いカンナが印象的だ
 東屋で力作に挑戦中の少女?
画家かも知れない

灯台を後に、帰路につくが、一般道路を走行し伊勢ICから久居ICまで高速走行し、ここで一般道路に出て、青山高原に向かった。正午前から急に雲が垂れ込んだような空模様になり、青山高原に登るとガスで視界が悪く、久しぶりに風力発電の雄姿を見たいと思っていたが残念だ。国内有数の風力発電基地になっている。
ここには、津市の風力発電機が4基、第三セクター(株)青山高原ウィンドファームが20基、(株)シーテックが8基設置している。ここで発電する電気の総発電量は、34,000KWに達し、1万5千世帯分の発電をしている。ただし順調に風が吹けば。
市営の風力発電機はタワー高さが50m、風車の直径が50m、比較的小型のもの。特徴は、風車の軸をそのまま発電機につないだもので、一般に風力発電機は風車の回転数を歯車(ギヤ)でアップし、発電機の効率を高めているが、その分ギヤの音がしたり構造が複雑になる。一基で750KWのものだ。
日本では最大一基で2500kWを発電する大型のものまである。風力発電は風のエネルギーを羽根の回転力に変え、発電機を回して発電する。羽根の受風面積は、羽根の半径×半径×円周率  S=πr×r
風から得られる電力は、(1)受風面積に比例する。だから羽根の半径が2倍になると、受風面積は4倍になり、発電能力も4倍になる。(2)風速の3乗に比例する。風速が2倍になると、発電量は8倍になる。
風力発電は、風任せ、自然の力任せの発電であり、欲しいときに発電できるかどうかの保証はない。だからいろんな地域に設置して平均的にうまく発電するような仕組みが必要となる。または巨大な蓄電池で発電した電気を蓄えるかだ。もし巨大な容量の蓄電池が出来れば、風力発電も安定した発電設備として有効だ。そんなことを考えながら、ガスの中で風を切りながら回る巨大な風車を見てきた。
 


午後3時に無事に帰宅。