2023年11月10日(金)
阪神日本一・オリックス優勝パレードの資金調達に不安?
阪神日本一、オリックスパリーグ優勝の合同パレードが企画され進められているが、なかなか予定した資金(協賛金)が集まらない。なぜ??? 読売新聞によると、 阪神、オリックスの優勝パレード、開催まで2週間で寄付が目標額の1割超しか集まっていない! 「生みの苦しみを感じている」大阪府の吉村知事は9日の記者会見で、CFへの協力を改めて呼びかけている。パレードは、大阪府と兵庫県、経済界などでつくる実行委員会が主催。運営費は警備費を中心に5億円と想定する。「特定球団の優勝パレードに、公費支出は原則できない」との考えで、全額を個人の寄付と企業の協賛金で賄う予定。個人の寄付については、インターネットで資金を募るCFサイト「READYFOR(レディーフォー)」で10月18日に始めたが、申し込みは伸び悩んでいる。兵庫県幹部は「阪神が日本一となり、関西全体が盛り上がる中、想定外だ」と嘆いている。 ■限定品「周知不足」 低迷の理由としては、2025年大阪・関西万博と関連づけたこと。 万博は11月30日に開幕500日前となり、前売り入場券の販売が始まる。万博への注目度を高めたい吉村知事は、優勝パレード開催を発表した9月の記者会見で、万博の公式キャラクター「ミャクミャク」とともに登場し、「万博を一緒に盛り上げたい」とPRした。 ところが、SNS上では「両方を絡めるのはやめて」と反発の声が上がり、大阪府には「政治利用は控えるべきだ」など批判的な意見が35件寄せられた。このため、日本国際博覧会協会が実行委に入ることや、パレードへのミャクミャクの参加は見送られた。しかし、パレードの正式名称には「万博500日前」の言葉が入ったままで、阪神ファンの大阪府東大阪市に住む大学生(男性)は「行政の思いが透けて見え、阪神の日本一が利用されているようで残念」と話す。 ■返礼品の工夫や周知不足を指摘する声も。
この記事を見て、ふと、気になることがある。 阪神タイガース優勝、日本一になったことは、38年ぶりという、めったにないことで、この上なく、おめでたいことであり、全国の阪神ファンはもちろん、特に関西近辺の人に大きな衝撃を与え、今までのうっぷんを見事に晴らしてくれた。確かに、最終試合、11月5日は熱気や盛り上がりを肌で感じることができたし、自分自身も高揚感を抱いた。阪神ファンでなくても、それが素直な気持ちだろう。 その気持ちを、もう一度心から祝おうというのが優勝パレードだと思う。選手やファンが一緒になって祝い合うことは結構なことだと思う。それはあくまで、そういう盛り上がりを、『パレードで再び盛り上がろう!』という目的でやるべき行事だ。そうでないと、しらける。 今回のパレードの企画は、優勝パレードに相乗りして、『大阪万博のPRも兼ねてやろう』という魂胆が見え、そのことを大阪人は見事に見透かしているようだ。 こういう目的でパレードを計画すると、どうしてもパレードのためのパレードとなり、パレードという華やかな行事を行なうために、費用が膨らむ。阪神が38年ぶりに日本一になったことは、皆が喜んでいる事だが、5億円もの巨額の費用を投じて、大規模なパレードを行なうことに違和感を感じる。もっと、「心から祝うパレードのやり方がないのか?』というのが率直な意見だ。 オリンピックや万国博覧会などの国際的な大規模イベントを開催するには、ノウハウを持った企業でないと、うまく運営や実行できない。そこで、東京オリンピックは電通が中心になり、関連会社が絡んで不透明な運営費が話題になったばかりだ。今回の優勝パレードは、それに比べて規模は小さなものだが、それでも5億円の費用が掛かるといわれている。主に安全を確保するための警護費だと言われているが、・・。 パレード開催は公共事業ではないから、公金を使わず、今はやりのクラウドファンディングで集めようと考えたのだろうが、優勝パレードと関係のない大阪万博のPRも一緒に便乗しようとしたことが、野球ファン、阪神ファン、大阪府民に見透かされた。 大阪万博は、鳴り物入りで進められているが、盛り上がりに欠けているように見える。自分自身も、以前の千里で行われた万博のような期待感や高揚感がない。 一方で、大阪万博まで、残り500日に迫ってきており、パビリオンの出展を中止したり、出展方式を簡素化したり、出展に躊躇する国が多く、スムーズに進んでいないようだ。これは日本だけの問題ではなく、世界の情勢を考えると、オリンピック開催や、万国博覧会などの巨大イベントを開催をするための巨額の経費に対し、それに応じられる国は大きな経済力を持っている国に限られる。さらに、巨額のカネを投じて出展、参加した国がそれに見合う効果(見返り)が期待できるかを考えると、二の足を踏んでいるように感じる。 現在は、インターネット、ITの時代になり、世界のあらゆる情報は瞬時に、世界中どこにいても得ることができる。最新の情報、技術はの紹介は、万博会場でなければ得られなかった時代とは大きく変わった。 しかも、オリンピック憲章や万国博憲章の意図から、逸れてきているのではないかとさえ思われる。特に、オリンピックは、世界最大のスポーツの祭典だ。人類の肉体を極限まで磨いたアスリートが集い、記録を競い合う祭典だ。そうであれば、開催国は年中で一番スポーツに適する季節を選んで行うのがアスリートに対する敬意であり、基本であるべきだ。前々回の東京五輪は1964年(昭和39年)10月10日、まさに日本ではスポーツの秋の時期であった。それが先の東京五輪は、2021年7月23日~8月8日、まさに一番暑い時期、酷暑の時期をわざわざ選んでいる。この季節に極限のスポーツ競技大会を開くことが理解できない。 これを見ても、オリンピック憲章にそぐわない気がする。 スポーツをやるのに、最悪の時期に開催することになった理由は、アメリカの巨額な放送権料の収入や、アメフトの試合と重ならないように時期をずらせ、前倒ししたと聞いている。その他の思惑も絡んでいるかもしれないが、世界のスポーツの祭典、世界の超一流アスリートの競技を最高の環境で行うことが、オリンピック憲章の根底にあるのではないかと思う。スポーツの世界も本来の意義や目的からズレてきたように感じる。 言い換えると、商業主義がオリンピック憲章を乗り越えてきたと感じる。 今回の優勝パレードのファンディングが予定したように集まらないことに対して、優勝パレードの本来の主旨を生かし、質素であっても本当に心から喜び合えるような行事として工夫してほしい。 大阪人の商売感覚が垣間見られるような気がしている。 |
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六甲おろし 作詞:佐藤惣之助 作曲:古関裕而 六甲颪(おろし)に颯爽(さっそう)と 蒼天(そうてん)翔ける 日輪の 青春の覇気 美(うるわ)しく 輝く我が名ぞ 阪神タイガース オウ オウ オウオウ 阪神タイガース フレ フレフレフレ 闘志溌剌(はつらつ)起つや今 熱血既に 敵を衝く 獣王の意気 高らかに 無敵の我等ぞ 阪神タイガース オウ オウ オウオウ 阪神タイガース フレ フレフレフレ 鉄腕強打 幾千度(いくちたび) 鍛えてここに 甲子園 勝利に燃ゆる 栄冠は 輝く我等ぞ 阪神タイガース オウ オウ オウオウ 阪神タイガース フレ フレフレフレ |
今日、京セラドームで、日本シリーズ第7戦が行なわれ、予想以上の7:1という大差で
決戦を制した。 何と、38年ぶりの優勝ということだ! おめでとう!
岡田監督の『アレのアレ』を見事に成し遂げ、宙に舞った。 各選手に敬意を表する。
阪神タイガースは、若手選手が揃ってきたので、来年以降も期待が膨らむ。
まずは、ゆっくり休養して頂きたい。
亡くなった横田選手のユニホームをもち、、宙に舞った岩崎投手の心遣いも素晴らしい!
2023年9月14日、阪神タイガースは、本拠地甲子園球場で対巨人戦に勝ち、見事18年ぶりのセリーグ優勝を勝ち取った。岡田監督以下、選手各位に心からおめでとうを申し上げる。 マジックが点灯してから、この日に至るまで怒涛のような勝ち星の連続で、あっという間にマジックゼロになり見事、優勝を勝ち取った。今年の岡田阪神タイガースは生まれ変わった強いタイガースを見せてくれた。誰もが認める強いタイガースである。 誰も予想できなかった余りの速さの優勝に、『タイガース優勝セール』や、『優勝感謝セール』の準備が間に合わず担当者がテンヤワンヤしているという話を聞いた。楽しみにしている方も多いと思う。これが関西、大阪の景気回復に大いに役立ってもらいたいものだ。一説には経済効果が800億円という話もある。 一方、2位につけている広島新井監督は悔しい思いをしているはずだ。阪神がマジックを点灯させてからも、「まだまだ逆転できる、我々は諦めていない」という新井監督の言葉どおり、初回で負けているゲームでも後半で同点になり、終盤で逆転し、勝つゲーム運びは素晴らしかった。それを見ていると、例年のタイガースのひ弱さが思い出されて、『大丈夫か?』という不安もあったが、今年のタイガースは違っていた。 岡田監督になり、ひ弱さが見えない。チームが一丸となる、こうも監督により変わるものかと感心した。 やはり、指揮官により、選手の力量が引き出され、またメンバーが結集するチームになり、大きな力になることを見せつけられた。 これは事業経営も通じることで、ドンドン伸び続ける会社は、そういう共通した力強さを持っている。 そして、チーム内に『我われは勝てる』という自信、相互の信頼を共有することで、チーム力は増幅され発揮されるものだ! 素晴らしい姿を見せてもらった! 改めて、おめでとう!!! 大賑わいの南道頓堀川上空写真 2023年9月14日夜(NHK TVより) ![]() 14日夜、大阪南、道頓堀川への飛び込みが懸念されていた。20年前の2003年には5300人もダイブし、ケガ人が多数出て、死者が一人出た。次の2005年優勝時は、その反省もあり事故はなかった。今回は18年ぶりということで、多数の人出が予想され、1300人の厳重な警備体制がしかれた。 飛び込む行為は各自の自由であり、飛び込むことで逮捕されないので、警備側は警告し思い止まらせることしかできない。大きな事故もなく終わった。 その要因は、熱狂的な阪神ファンの高齢化、ファンが礼儀正しくなってきたことらしい。警備強化も一つ。 それでも28人(一説には26人)が飛び込んだそうだが、その一人の話では、前回(2005年)にも飛び込んだ。これで2回目だそうだが、本人の感想は、「川が奇麗になり、前回のような汚水の臭いがなくなった」そうだ。水質管理が進んで、濁ってきたなく悪臭を放った道頓堀川が奇麗な川に蘇ったことがダイブした人のコメントから伺える。 もう一つ、大きな変化がみられることがある。 在阪テレビ、ラジオ局は優勝の興奮冷めやらぬまま優勝特番に突入したが、メディア衰退の影響はお祝いごとの場でも現れていた。 「前回2005年、前々回2003年の優勝時はオールナイトで優勝特番を展開した。テレビ各局は阪神ファン著名人をゲストに迎えて大騒ぎした。ところが今回は一部放送局だけで、深夜特番を見送った。 関西経済、文化に大きな影響力のあるタイガースの優勝は、視聴率を稼ぐ最大の番組なのに、一体なぜなのか? 在阪テレビ局関係者がその内情を明かす。 「それは制作費の削減からです。阪神優勝で騒いでも、『だから何なの?』といった雰囲気さえあります。CMスポンサーがつなかければ『YouTubeチャンネルでやってくれ』というのが今の風潮です。 それと働き方改革の問題もある。テレビ局は深夜特番を編成するには勤務時間の大幅超過になる。残業代を削減したいので、編成サイドが特番を組ませたがらない。 昨年、一昨年とリーグ優勝したオリックスの優勝、日本一の特番を深夜に編成したのはNHK、毎日放送など、一部の放送局だけだった。という裏話もある。 なんとも寂しい話である。これも時代の流れなのだろう。 |