2026年3月16日(月)
大発見や大発明のきっかけの逸話
(第二話) トランジスタの発明物語
| 現在、私たちの身の回りには数えきれないほど沢山のトランジスタやICやLSIを使った商品が溢れています。そのおかげで、大変快適で、便利で、楽な生活ができるようになりました。これらの電子部品は半導体という電気をよく通す導体と、電気を全く通さない絶縁体と中間の性質を持った物質からできています。半導体になる物質は、ゲルマやシリコンなどが主体に使われています。現在のトランジスタが生まれる前の状況に遡り、科学者の開発に掛ける信念や執念に迫ってみたいと思います。今回は、第二話となります。 1930年代、アメリカのAT&T社は米国全土に長距離電話の通信網を建設中でしたが、距離によって減衰する音声信号を真空管で増幅していましたが、真空管は故障が多く、寿命が短いというトラブルが多発し、その改善を迫られていました。 そこで 1936年に真空管に代わるものとして、固体素子(単体で真空管と同じ働きが可能な電子デバイス)の開発をベル研究所に依頼しました。 そこで招かれたのが、ウィリアム・ショックレーでした。ショックレーは子供の頃から少し変わり者でした。学校の理科の授業で、「オールで漕ぐとボートは何故、前に進むのか?」という先生の問に対し、オールとボートの留め金具の力点と作用点の関係の説明を今まで先生が教えていた理屈とは違う方法で答えましました。先生も唸らせる独自の考え方をする子供だったようです。 1929年に世界大恐慌の煽りを受けて長く研究者を採用していなかったベル研究所は、その分野の研究者がおらず、固体物理学者としてすでに高名だったMITのJ.スレータ教授の推薦により、門下生であるショックレーを採用しました。ショックレーがベル研究所の上司から「君が荒涼とした砂漠に1人で放置されたとして、そこからどうすれば脱出(救出される)方法を考えてみてくれ!」という命題が課されました。従来の真空管を使った無線機では、すぐ壊れて役に立たない、電池もすぐダメになる、という前提でした。それは、真空管以外のモノを使って無線機を作らないと助からないということでした。これが彼の魂を奮い立たせ、ショックレーをリーダーに1938年に研究チームを発足させ、その配下に理論物理学者ジョン・バーディーンと実験物理学者ウォルター・ブラッテンなどが加わりました。 研究は第二次世界大戦の勃発で一時的に中断したものの、その間に従事した軍事レーダーの研究を経て、やがて半導体のゲルマニウムに微量の不純物を加えたものを組み合わせると、電流の増幅作用が生まれることを発見しました。それが点接触型トランジスタ(Point contact transistor)と呼ばれる初期のトランジスタ発明につながり、1947年12月23日が公式な発明日とされました。 ところが特許申請の準備段階で、ショックレーは驚きました。1938年以来、精力的に研究に専念し発明の元になるアイデアを出したはずの自分の名前が発明者の中に入っていないのです。これには既出の特許との抵触を避けた申請上の都合があったようですが、一説には「増幅機能の発見時にはその場におらず出張で不在だったから」とも言われています。 これに対しショックレーは怒り、「自分の名前だけを入れた特許を書く」と研究魂に一気に火が点きました。元々ショックレーは、点接触型トランジスタは動作の安定性に不安が残るだけでなく、量産に向かないと考えていたからです。 そして、点接触型のトランジスタ現象が発見されてから1週間後の1947年12月24日から一か月間、恐るべき集中力で可能性を探り、ついに年が明けた1月23日の朝に、現在のトランジスタの原型となる接合型トランジスタ(Junction transistor)の着想を得ました。 ショックレーはその後も研究を重ね、1949年4月7日に動作原理を証明し、特許は1951年9月25日発効しました。そしてこの成果が大きく評価され、1956年にはノーベル物理学賞を受賞しました。 しかしノーベル賞には同じチームだったジョン・バーディーンとウォルター・ブラッテンも名を連ねたため、それが不満だったのか、ショックレーは授賞式でも他の2名とは一言も口をきかなかったというエピソードも残っています。 接合型トランジスタは瞬く間に世界を席巻し、電子産業を大きく塗り替える劇的な発明となりました。しかしその開発のエネルギーの源になったのは、怒りや悔しさなどのとても人間的な感情だったという点が、技術開発ヒストリーの面白いところかもしれません。またショックレーは少々癖のある人物で、共同研究者や部下たちと良好な人間関係を結ぶのが苦手だった、とも紹介されています。 この大発明により、ショックレーはトランジスタの父と呼ばれています。 接合型トランジスターはその後のICやLSIの基本構造になり、半導体が急速に進化を遂げる礎となりました。世紀の大発明の裏話として、人間臭さや、開発目標の与え方など参考になりますね。 |
2026年3月14日(土)
大発見や大発明のきっかけの逸話
(第一話) モールス信号の発明物語
| アメリカ人、モールスは肖像画家(当時、写真がなかったので肖像画の専門画家が居た)の美術学校の校長で40歳余りだった。美術学校は1825年に15名の美術家を集めた学校だった。 1832年10月1日、モールスが乗った定期客船サリー号がフランスのハーブル港から出港し大西洋を渡り、ニューヨークに向かう船旅の途中。モールスはサリー号の船客の内、ボストン大学のC.T.ジャクソン博士と知り合った。 午後の晩餐会で、彼らは当時、発見された電流と磁気の関係や、アンペールの電磁気現象の実験、さらにフランクリンの雷実験などについて話が盛り上がった。それを聞いていた船客の一人が「一体、電気はどのくらいの速さで伝わるのですか?」と尋ねたのに対し、ジャクソン博士は「一瞬の内です。電気では距離というものを考えなくてもよいのです」と答えた。 この話を聞いて、モールスは、ふと「電気が通っていることを電磁石を使って、電線路上のどこかで知ることができれば、これにより情報を瞬時に相手方へ伝えることができるはずではないか!」と考えた。 これが、画家モールスが電信の発明家として稲妻のごとくある考えが脳裏に浮かんだ瞬間だった。 もし、通信の『しるし』を遠方へ送って、ある所で記録することができれば、通信に一大革命をもたらすことになるだろうと考えた。船室から甲板に上り、静かに歩きながら考察に耽り、やがてポケットから小さなスケッチブックを取り出した。 まず電線を通して送ることができる符号のことを考えた。それは点(dot)と線(dash)と間隔(space)だと気づき、晩餐会の翌日には設計図をスケッチに書きとめた。 点だけでなく長点などを組み合わせた信号で、アルファベットを置き換える着想ができた。同船を降りる時、モールスはサリー号のぺル船長に言った。 “Well、Captain,if you hear to the “TELEGRAPH” one of these days as the wonder of the world,remember the discovery was made on board the good ship Sully” 「船長さん、もし近い内に『電信』という世界でも驚くようなことをお聴きになったら、その発明はあなたの船であるサリー号の上でなされたものであると覚えておいてほしい」 モールスの功績は、文字や数字を短点と長点とスペースの組合せで表すモールス符号の発明と、モールス符号を表示する印字機の完成にあった。 大発明は、意外と身近なところにあり、ちょっとした事に気づくかどうか、気づいてそれを実現できるかどうかにかかっている。 |
2026年3月15日(日)
電気や通信に関する主な発見、発明の歴史
| 年 | 発見・現象 | 発見者名 | 国名 | 発見内容 |
| 1785年 | クーロンの法則 | クーロン | フランス | 静電荷の電気力 |
| 1791年 | ガルバーニ現象 | ガルバーニ | イタリア | 電流の作用発見 |
| 1799年 | 電池の発明 | ボルタ | イタリア | 動電気のはじめ |
| 1820年 | 電流の磁気作用 | エルステッド | デンマーク | 動磁気のはじめ |
| 1820年 | ビオ・サバールの法則 | ビオサバール | フランス | 電磁界の法則 |
| 1820年 | アンペアの法則 | アンペール | フランス | 電流の磁気作用 |
| 1820年 | オームの法則 | オーム | ドイツ | 電気回路の基礎 |
| 1821年 | 熱電流現象 | ゼーベック | ドイツ | ゼーベック効果 |
| 1825年 | 電磁石 | スタージオン | イギリス | 実用的電磁石 |
| 1830年 | 自己誘導作用 | ヘンリー | アメリカ | インダクタンス |
| 1831年 | 電磁・静電作用 | ファラデー | イギリス | ファラッド |
| 1832年 | 単針式電信機 | シリンク | ロシア | 指針式電信機 |
| 1833年 | 電磁式電信機 | ガウス/ウェーバー | ドイツ | 電磁式電信機 |
| 1834年 | レンツの法則 | レンツ | ドイツ | 電磁誘導作用 |
| 1835年 | モールス符号・印字機 | モールス | アメリカ | モールス通信のはじめ |
| 1837年 | 5針式指示電信機 | ホイートストン/クック | イギリス | 指針式実用電信機 |
| 1844年 | モールス電信機 | モールス | アメリカ | モールス通信の開通 |
| 1849年 | キルヒホッフの法則 | キルヒホッフ | ドイツ | 電気回路の基礎 |
| 1864年 | 電磁波理論 | マックスウェル | イギリス | 電磁波の理論 |
| 1888年 | 電磁波の発見 | ヘルツ | ドイツ | 電磁波の実証 |
| 1890年 | コヒーラの発明 | ブランリー | フランス | 電磁波の検出 |
| 1895年 | 無線電信の発明 | マルコーニ | イタリア | 無線通信のはじめ |
| 1904年 | 二極管の発明 | フレミング | イギリス | 真空管式検波のはじめ |
| 1906年 | 三極間の発明 | ドゥ・フォレスト | アメリカ | 発振・増幅回路のはじめ |
電気工学を学ぶ者が一番理解に苦しむのは、「マックスウェルの電磁気学」である。 ![]() ジェームス・クラーク・マックスウェル 著書「マックスウェルの電磁気学」は、20世紀物理学の原点であり、若き天才物理学者マックスウェルの歴史的名著。当時未知の存在であった『電磁気学の理論』をまとめあげた明晰な科学的論理・思考法をうかがうことができます。難解なことで有名です。 ジェームズ・クラーク・マックスウェル(James Clerk Maxwell, 1831 年6月13 日- 1879 年11 月5 日)は英国の19世紀の学者。その後の20世紀を経て21世紀となった現代でも、マックスウェルの名前は「マックスウェル分布」、「マックスウェル関係式」、「マックスウェルの悪魔」、「マックスウェル方程式」など、熱力学から情報理論、古典電磁気学から量子電磁力学に至るさまざまな分野に遺されている。 中でも電磁気学におけるマックスウェル方程式はアインシュタインの特殊相対性理論への手がかり足がかりとなったことは有名な科学上の歴史です。そのことからもその価値は群を抜いています。大学で物理学を学び始めた時に最初の学問の壁として立ちはだかるのも、このマックスウェルの電磁気学です。 |
2026年3月14日(土)
ゴムは伸びきれば、必ず切れる!
| 『いくら弾力性に富んだゴムでも、ある限界を超えると必ず切れる!』これは力学の基本であり、世の中の常識でもある。大変残念な出来事が報道された。憧れる創業者であり、事業家の一人であった永守重信会長が経営するNIDEC(旧、日本電産)で不正経理が発覚し公表され、NIDECは大きな経営責任が問われている。 永守さんは、28歳の時、1973年に4人で小さなモータを製造する会社を興した。その後、CDやDVD用モータやパソコンのハードディスクのスピンドルモータを手掛け、凄まじい成長を遂げ、注目の経営者になった。 社内に対しては、仕事の3原則、勝利の方程式として「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」を徹底した。 これは、目標達成に向けた行動の速さ、確実性、粘り強さを求めた。また、仕事に対する情熱、熱意、執念 でもある。 2013年、創業40周年に当たり、売上は実に1兆円に達した。絶好調な業績を基に、さらに『2030年に売上10兆円を目指す』というとんでもない『ホラ』を吹いた。常に右肩上がりの計画を立て、本人は本当にそれを実現しようと考えていたのだろう。 しかし、主要な売上を支えたパソコンのHDD(ハードディスク)は、次第に半導体メモリーの大容量化とコスト低減によりSSD(ソリッドステートデバイス)に置き換わり、機械式のHDDは急速に減少した。売上げの主軸を支えてきた市場が変化した。これに対し、HDDモータ事業から産業モータや工作機械事業やロボット事業などに進出を図った。中でも力を注いだのが、自動車のEV化に即応し、eアクスルと言われる駆動モータとインバータ(電子制御回路)、ギヤーを一体化したEV駆動システムの開発、製造であった。中国はいち早くEV化に進出したので、中国で生産し、中国のEVメーカにeアクスルを販売する計画を立て、大きな開発投資を行い事業拡大のチャンスと位置づけてきた。 しかし、EV化は急速に失速し、コスト面でも、販売台数でも計画を大きく割り、計画未達の連続となった。希代の経営者の永守さんからすれば、計画未達は許せない状況になった。 そこで、口をついて出た言葉は、報告書では次のように書かれている。 「どいつもこいつも、やる気なしの無責任野郎ばかり揃いやがって! 経営音痴の数字づくりではどんどん目線が下がっていく。却下だ。全員やめてくれや! こんな人物と一緒に仕事は出来ぬ!」 一つの分岐点は、売上高が1兆円の大台に近づいた創業40周年の2013年前後だったとみられる。第三者委の聞き取りに対して、永守氏自身が、会社が実力以上に背伸びしようとしていると感じ、「このままでは危ないと思ったが、それまで勢いを付けて走り続けてきたものをすぐに止めることは難しかった」と証言した。 この時機に利益を絶対視する価値観を改め、他の幹部にも一定の権限を委譲するチーム経営に移行していれば、今回の事態は回避できたのではないかと。 会社が大きくなり、組織が複雑になれば、経営のスタイルも変わって当然だが、永守氏は変化を拒んだ。それが晩節を汚したとすれば、本人にとっても会社にとっても残念なことだ。 希代の実業家、経営者として、岩崎弥太郎、渋沢栄一、松下幸之助氏等が上げられる。さらに最近では、NIDECの永守重信氏、そしてユニクロ創業者の柳井正を注目していた。残念ながら、永守氏は、事業目標達成が目標に変わり、事業が社会に貢献する事を目指した創業の精神からかけ離れて行ったのではないかと思う。 非常に残念なことだ。しかし、それほど厳しく事業拡大を目指して取り組んできたことは評価に値する。 作りたてのゴムはよく伸びる。しかし、よく伸びるゴムでさえ、時間が経ち、限界を超える力を加えると、伸び切ったゴムは切断する。 NIDECの今回の不正経理を見ると、高い目標を掲げ、血の出るような努力を重ね、懸命に働き業績を伸ばし、素晴しい高成長を遂げてきた。しかし、世の中の変化に対応したeアクスル事業が思うように伸びなかったことが失速の大きな要因になった。加えて、目標だけが不変なものとなってしまった結果、計画の修正は認めず、目標に数字を合わす不正が生じた。 さて、『松下幸之助氏が生きていたなら、どういう行動を取るだろうか?』とふと頭をよぎった。 |
2026年1月7日(水)
今日は、「七草がゆ」を食べる風習があります。
| Happy New Year 2026年が幕開けしました。既に7日目になります。 今日は、朝食に『七日粥』を食べる風習がありますが、我が家は普段どおりの食生活をしています。 『春の七草』;『芹・薺・御形・繁縷・仏の座・菘・蘿蔔(セリ/ナズナ/ゴギョウ/ハコベラ/ホトケノザ/スズナ/スズシロ) ![]() 「七草粥」にどういう謂れがあるのでしょう? お正月に御馳走をたくさん食べて弱った胃腸をスッキリと野菜で癒して健康を取り戻そうという狙いがあるようです。特にお正月は油物や肉質の食べ物が多いので、野菜が胃腸に良いようです。 このような「しきたり」を守りながら、平穏に生活できる幸せをありがたく思います。 世界の状況は? 目を転じると、世界情勢は大変な不安定な要素を含みながら新年を迎えました。 特に、ロシアがウクライナに侵攻して、もうすぐ4年になります。第一次世界大戦は1914年から1918年まで、第二次世界大戦は1939年から1945年ですが、今回のロシアのクライナ侵攻(特別軍事作戦)は2014年にクリミア侵攻に始まり、今まで続いていますので最長の戦争になりました。 ロシアの大祖国戦争は、1941年~1945年にかけてナチスドイツと戦った戦争のことで、その前の「祖国戦争」は1812年ナポレオンがロシアに侵攻した闘いのことです。いずれも、ロシア(ソ連)が勝利した戦争です。 ナポレオンは首都モスクワまで攻め入りながら兵站不足と大寒波に見舞われ敗走したと言われています。 今回、プーチン大統領が始めた特別軍事作戦は、17世紀の大ロシア帝国時代の領土の復活を目指しているようですが、国境が確定している主権国家の領土を無視して、昔の領土に戻すため攻め込むという身勝手なロシアの態度は許されるはずがなく、国際法を棄損していると言わざるを得ません。 今回の特別軍事作戦は、ロシアが初戦のウクライナのキーウ侵略に失敗した後、戦況は一進一退の感がありますが、ロシアは大量の犠牲者を出しながら侵攻を続けています。戦争は既に1400日を超え、死傷者は130万人に上り、近年比類なき損害を呈しています。それにもかかわらず、プーチン大統領は態度を変えず、「戦況はロシア有利に予定どおり進んでいる」という見解を表明し、トランプ大統領の和平交渉に応じない態度を示しています。和平交渉の座に着かないというより、座に着けないという方が理に叶った言い方かもしれません。独裁者は、何があろうと負けを認められない立場にあるのです。 しかし、戦況は次第にロシアに厳しくなり、巨額の戦費を費やし、戦力の消耗を続けながら大きな前進がなく終息の見通しがない中、ロシア国内状況は日増しに悪化し、燃料・ガソリン不足、インフラの損壊、インフレの拡大、物価上昇、給料未払など正常な国家の経済・社会状態から破綻しつつあるようです。 この状況が一層悪化すれば国民の不満は高まり、いずれ爆発し体制崩壊に向かうのが自然な流れです。 加えて、これから2か月余り、ロシアは厳寒期を迎え、社会崩壊の動きが生じる可能性があります。 一刻も早く停戦が成立し、ウクライナに平和が戻ることを祈るばかりです。 その他、アメリカのベネズエラ侵攻、イラン革命?、シリア・イスラエル問題など世界各地で不穏な動きが生じています。また、YouTubeでは中国各地の工場閉鎖や失業者の群れ、商店街の崩壊、幽霊マンションの立ち並ぶ映像など異常な姿を紹介しています。 2026年は世界がどう動くか、その方向が見えてくる気がします。正しく良き方向に動き出すことを期待しています。 日本は高市内閣になり、期待以上に元気を取り戻しつつある気がします。株価は連日、最高値を更新しています。この状態がされることを期待しています。 |
2026年1月2日(金)
星田神社に初詣
| 元旦に引き続き、晴天に恵まれた。昨日に引き続き、星田村中の星田神社に初詣した。朝8時だったので未だお参りする人が居なかった。 星田神社は立派な建物で、旧・星田村の住民の豊かな財力が伺える。余談だが、秋祭りには江戸時代から由緒のある立派なダンジリが2基もある。宮司さんは、星田妙見宮の宮司を兼務されている。 星田神社の全貌 ![]() 星田神社の本殿 ![]() 隣接する星田寺(真言宗) ![]() このお寺は、明治時代の神仏混合として建てられた。星田神社敷地の左側に隣接している。 |
2026年1月1日(木)
星田妙見宮 元旦の初詣
今年は午年(うまどし)です。
| 新年早朝8時頃、恒例にしている星田妙見宮に今年も初詣した。いつもの参道と違って、裏から登る参道(裏参道)を登った。裏道は入り口が表参道より高い位置にあり、距離が短いので、少し楽に行ける。 既に、何人かの初詣者と出会った。途中、いくつかの赤塗りの小さな祠がある。それぞれで手を打ってお参りする。お正月なので賽銭箱に小銭を入れる。 狭い参道を抜けると、拝殿と社務所の途中に合流する。昨年1年間、神棚に飾っていた矢とお札2枚を持っているので、まずこれらを収集箱に収める。収集箱は社務所の横に置かれている。早くも箱は矢とお札で一杯になっていた。 ここで、一息ついて、北大阪の遠景を楽しむ。お天気が良く快晴だったので、遠くの北摂の山々が良く見えた。今朝は、愛用のNIKON Zfcを担いで行ったので、まず広大な眺望を撮影した。 ![]() 上下2枚の写真は黄色点線で北東方面と南西方面に分割しています。 ![]() 中央付近にはJR学研都市線星田駅(Sieria星田の陰になる)がある。いくつかの目立つビルが立ち並んでいる。巨大物流倉庫が3棟も建った。点線上の建物は巨大なマンション(シエリアシティー星田)15階建、総戸数は382戸(イースト棟;157戸、ウエスト棟;225戸)と聞いている。この付近は、スーパー万代、各科の開業医ゾーン、100円ショップなどが入ったビル、近くにはEdion(電気量販店)、キリン堂(量販薬局)、フレッシュバザール(スーパ)などが立ち並んでいる。元は田園地帯でお米を作っていたが、星田北区再開発事業で大造成工事を行ない見違えるようになった。大阪の秘境と揶揄されてきた「星田村」が田園都市化し、交野市人口は約7万7千人と増加中。JR線の本数増加と、第二京阪高速道の開通により急激に都市化が進んでいる。 さて、一息ついたところで、拝殿(本殿)にお参りする。石段を登ると正面に拝殿がある。まず、賽銭を投げ入れ、手を合わす。2礼2拍手し、今年一年の家内の健康、安全、願い事をして1拝する。 ![]() 拝殿への石段 ![]() 拝殿(星田妙見宮本殿) ![]() 社務所から拝殿を見る ![]() 早朝より初詣者で賑わう社務所 矢、お札、お守り、おみくじなどがたくさん並べている。 ![]() 改築されてきれいになった絵馬堂「天尊山」 帰りは、表参道の石段を転げないよう注意して下りる。 無事に元旦の星田妙見宮の初詣を終える。 |
2025年11月11日(火)
不便さの解消に、やっと気づいてくれた記事!
11/11(火) 16:30配信 朝日新聞に掲載記事より
| 《嬉しいNEWS》 自宅のコンセント足りてる? 不満7割に、 配線器具メーカ最大手 Panasonicが増やそうと新方針! 朝日新聞(11月11日)に、家のコンセントの話が載っていた。我が家も全く同様な状態なので、『やっと気づいてくれたか? ありがとう』という気持ちになった。 記事を読んで、“まさしくと同感する”ことが多い。コンセントはエアコンなどのコンセントを除けば、一口当たり電流容量は15Aで、台所などの調理家電器具や風呂の脱衣室のヘアードライヤー、電気暖房機などは大きな電力を食うので、タコ足配線は危ない。 コンセントボックスは2個口とか4個口の差し込み口(コンセント)があるが、器具が増えると不足する。 特に、パソコンと周辺機器を繋ぐと、コンセントが6個以上必要な事もある。パソコンおよび周辺機器はあまり電力消費が大きくないので、テーブルタップを繋いで口数を増やしても大丈夫だ。その際は、繋ぐ機器の電力を合計して15Aを越えないことが大切だ。 注意すべきは、AV機器やパソコン、その周辺機器をつないだテーブルタップに、コーヒーポットなどを繋ぐと、容量オーバ(15A以上)になることがあるので要注意だ。 パソコンや周辺機器は一つのコンセントからテーブルタップでつなぐのはしかたないが、それ以外の家電機器を沢山繋ぐことは見た目にも良くない。 下の写真は、左が電話、ACコンセントが2個、右にテレビアンテナコンセントが並んでいる。ACコンセントの一つは直接コードに繋がっているが、一つは増設用アダプタプラグを使用して2分配している。こういう姿はごく当たり前になっている。 ![]() 「タコ足配線」になっている自宅リビングのコンセント周辺(朝日新聞の写真に文字追記) 『11月11日は、配線器具の日』。これは、知らなかった!!。 どうも、二つ並んだコンセントの穴が ⅠⅠ ⅠⅠ と見えるので、11月11日となったそうだ。 (以下、新聞記事より) パナソニックなどの調査では、自宅のコンセントの「位置」や「数」で不満がある人は75%に上る。コンセントの配置や数は60年前の考え方が今も「標準」になっている一方で、使用する家電や電子機器は増えている。同社は11日、新築やリフォームでは大幅にコンセントを増やすよう住宅業界などを巻き込んでいく方針を打ち出した。 5年以内に家を新築した約1千人を対象にしたアンケートでは、自宅コンセントへの不満のうち「位置」が68%、「数」は37%だった。部屋ごとでは、最も多いのがリビング・ダイニングの61%、次がキッチンの50%、続いて寝室の28%。テーブルタップ付延長コードなどで追加したコンセントにいくつも差し込むケースが増えているとみられる。 社員に自宅のコンセントの写真を撮ってもらうと、テレビの裏、机やテーブルの下に延長コードへのタコ足配線が数多くあった。原因は部屋の四隅のうち、2、3カ所にコンセントがあるが、家具でふさがれたり、使いたい場所から離れていたりするためだ。 そもそもコンセントが足りないのは、同社が1966年に、快適なくらしに必要な配線設備として「1部屋に二つのあかり(照明)、三つのコンセント」と呼びかけたためで、今も根強く影響している。 川本哲靖事業部長は「アップデートしてこなかったことを反省している」とし、住宅メーカーや設計事務所などに大幅に増やすよう働きかけていく。 今後、新しい住居の配線器具が見直されて、電気器具のコンセントがスッキリと挿し込める新コンセントの配置や、新コンセント器具が生まれることを期待している。 |
2025年11月10日(月)
ロシア人のDNA/ソルジェニーツィン氏の言葉
| YouTubeで、『なるほど! そうか! 言い得て妙だ!』というソルジェニーツィン氏の言葉を見つけた。 フルネームはアレクサンドル・イサーエヴィッチ・ソルジェニーツィンでロシア人。 (1918年12月11日~2008年8月3日)90歳で亡くなった。旧ソ連時代の小説家・劇作家・歴史家。 ソ連時代、強制収容所・グラグを描き世界に知らされた『収容所群島』や『イワン・デニーソヴィッチの一日』などがある。1970年ノーベル文学賞受賞。母親はウクライナ人で敬虔なクリスチャンだった。 その彼が意味深い明言を吐いている。
ソルジェニーツィン氏は、彼らが誰かとは言っていない。私たちはロシア人だということが分かる。 ロシア人が彼らと言えば、彼らとは誰のことでしょう? プーチン大統領は、「ウクライナ特別軍事作戦は3日で終息する!」と明言し侵攻を開始したが、既に4年が過ぎて、過去の戦争の中でも第一次大戦や第二次大戦に匹敵する長期戦になった。 この間、双方に沢山の戦死者や戦傷者を出し、膨大な被害・損害を生み無益な戦争が続いている。 21世紀の文明の時代に、一方的な領土拡大は許されない。戦況は混とんとして収まる気配がないが、ロシアのUチューバなどプロパガンダは、ロシア国内向けに自軍の戦況を優勢にあると叫んでいる。 ロシアはウクライナ軍から長距離ドローンでインフラへの攻撃を受け、次第に燃料・電力・武器兵站などの供給が厳しくなっているが、一向に認めない。 攻撃を受けて大爆発や大火災が起きていながら、『ドローンの迎撃に成功したが、破片が落下して火事になった』と誰が見ても『嘘』がばれる言い訳を常套句のように繰り返している。 まさに、ソルジェニーツィン氏の言う『ロシア人の嘘』が目に浮かぶ。 プーチン氏とその政府、ロシア軍、国民は互いの『嘘』を認め合っているということだろう。 この『嘘』がロシア人のDNAとして浸み込んでいるなら独裁政治は続きロシアは危険な国として存在し続けるだろう。独裁主義と『嘘』は共存の関係にあるからだ。中国、北朝鮮を見ても分かる。 もうすぐ『冬将軍』が来る。マイナス10℃~マイナス30℃近くまで下がるロシアやウクライナにおいて、 軍隊の耐寒準備はできているのだろうか? 各家庭の暖房は正常に機能するのだろうか? 『冬将軍』はロシア、ウクライナのどちらに軍配を上げるか? この冬が終わる頃に、この戦争の終わりも見えることになるだろう。 |
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2025年10月16日(木)
原発の核のゴミを無害化に成功した?
| Youtubeは、実にいろんな新情報が発信されている。その一つとして大変興味深い記事を見つけた。 「モノ造り応援チャンネル」加藤康子さんの番組 奈良林直×加藤康子◆放射性廃棄物の無害化に成功!核技術界に激震!!! 原発の未来に光! 話は少し難しいが、東京科学大学(旧、東京工業大学)奈良林先生が分かりやすく解説されている。 今まで、原子力発電所の燃料ウランの燃えカスの処理をどうするのか?が大きな課題になっていた。小泉元総理は、「原発はトイレのないマンションのようなものだ!」と揶揄された。核のゴミは大変厄介なもので、7000年間も安全を保って保管しなければならないと言われている。福島原発の炉心溶融(メルトダウン)で炉心から溶出したウランやその他の高濃度放射性物質の搬出作業は今後100年以上もかかると言われている。それも、未だに見通しがあやふやな状態である。 このYoutubeで紹介されている内容は、『この厄介者の放射性物質が無害化できる方法が発見された』ということです。まさに、ノーベル科学賞モノの発明だと思われます。 詳しくは、上のYoutubeチャンネルでご覧ください。 奈良林先生が9月19日フランスで開催されたICAPP(the Internaional Congress on Advances in Nuclear Power Plants)で発表された。 誤解を恐れずに掻い摘んで簡単にまとめると、湯川博士が発見した中間子(ミュウロン)にもかかわることですが、ミュウロンは原子核(陽子や中性子)と電子の中間ぐらいの質量の粒子を一括して呼ぶが、加速器を使ってミュウロンを励起させて原子核に照射すると、原子核は核分裂や核融合が起きる。原発はウラン原子核に中性子が当たると核分裂反応を起こす。中性子は電気的に中性で、陽子と同様に重い粒子だが、ミュウロンの重さは陽子の数分の一、電子の200倍程度で、陽子と電子の中間ぐらいの重さ。電子より原子核のすぐ近くの軌道にある。励起されたミュウロンは、原子核と融合して核融合や核分裂反応し、無害な物質に変化すると言われている。 分かったような分からないような原子物理学の世界だが、いずれにしても厄介者の『核のゴミの処理』ができる可能性が発見されたことは素晴らしい。 今後の実用化に向って、開発が進むことを期待し、見守りたい。 追記(10月17日) 励起されたミュウロン(中間子)により、ウランが核分裂反応を起こし無害化されるということになる。ウラン原子核に中性子が当たり、核分裂する反応は原子炉内の反応である。中性子による核分裂反応で生じる放射性原子は不安定な物質で、強烈な放射線(アルファ線、ベータ線、ガンマ線)を出す。不安定な放射性物質は放射線を出して、次第に安定な物質に変化する。その時間が非常に長い。これが問題になる。 今回の発見は、ウランの核分裂反応を中間子で行うということだと推測する。中間子は中性子と違う振る舞いをする(注、青文字の内容)ので、中間子によるウラン核分裂後に生じる原子量が半減した物質は、直ちに安定した物質に変わるということだと思う。安定した物質は鉛になるということ。 原子炉内のウラン燃料やその他高放射性物質が強い放射線を出さない安定した物質に変えることができれば、原子炉で生じる高放射性物質が無害化できるということになる。これができれば、トイレが完備したマンションが建設できる!! 引き続いて、分かりやすい情報があればフォローしたい。 |
2025年9月20日(土)
原発推進派の政治家が増えてきた!
果たして、彼らは本質が分かっているだろうか?
[喉元過ぎれば、熱さ忘れる❔]
石破総理が辞職し自民党の総裁選挙が始まった。現在、5名の候補者が立候補予定で、各候補者の記者会見が開かれ、YouTube等で中継されている。次期総理大臣となる人物を決めるこの総裁選挙だが、各候補の演説を聞くと、同じ自民党であってもバラツキがあることが分かる。
注目点は、原子力発電に対する方針だが、皆さん一様に言われることは、『原子力エネルギーは安全を担保した上で、活用を図る』となっている。いわゆる『安全第一に』という前提の元にだ。
どなたも、「自然再生可能エネルギーを積極的に開発し、原子力利用は減らしてゆく」とは言わない。
この原発推進が最近の政治の潮流になってきた。果たして、これで良いのだろうか?
2011年3月11日、東日本大震災により福島第一原発が炉心溶融(メルトダウン)を起こし、水素爆発し建屋が損壊した。幸い、炉心爆発は免れたので、原発周辺の被害に留まり、東日本の広域にわたる難は逃れた。不幸中の幸いな事故であった。
これがアダになる可能性がある。それは、原発はウラン燃料の原子核崩壊時の熱を利用した仕組みで、ウランの原子核分裂を臨界状態に制御しつつ、巨大な熱源として利用する。この臨界状態を正常に制御できることが前提で、安全か事故になるかの境界条件になる。
ここで、非常に大切なことがある。それはあらゆるシステムに置いて、万一、事故が起きた場合、そのシステムがどういう振る舞いをするかということ。
原子力発電はウランの核分裂を設計どおり制御しつつ水を湯(水蒸気)に替えてタービンを回し発電する。
核分裂反応を制御するという意味は、ウランが核分裂する際、生じる中性子の量を制御するということ。そのため中性子を吸収する水やボロンなどの材料を用いてウラン燃料を冷やすことが求められる。
水は中性子の吸収材であり、同時に水蒸気としてタービンを廻す冷却材になる。この仕組み(サイクル)がうまく働くことで安全に原子炉が運転でき、発電が継続できる。何らかの原因で、このサイクルが狂えば、ウランは猛烈に中性子を増やし、巨大な熱を発する核分裂反応を引きおこす。
事故に対する危険防止策には二種類がある。
・、『Fail Safe』(フェイル サイフ) これは、システムや製品の故障や異常時が発生時に安全側に動作することで、事故の被害や危険を及ぼさないこと。
事例は、自動停止エレベータ、自動消化器、ガスセンサー、自動踏切遮断機など
本来の機能が動作しなくなった際に、重力などを使い、システムを安全サイドに動作させる。
・『Fool Proof』(フール プルーフ) この意味はユーザの操作ミスに対して安全を担保する仕組み。
うっかりミスでの事故を未然に防ぐ処置装置。工場等でよく使われる。
事例は、電子レンジのドアガスコンロの自動消火、切断機の両手同時押しスイッチなど
さて、原発は、『Fail Safe』の考え方からすれば絶対安全は成り立たない。それは原子核分裂は自然現象であり、ウランのような大きな原子核は常に不安定な状態にあり、自然界でも常に核分裂を繰り返している。これは、「万有引力の法則」と同様に自然界の原則であり、いかなる科学的処置でも変えられない大原則である。
ウラン鉱石からウランを濃縮して燃料棒に加工し、原子炉で使用する。言い換えると、ウランは常に核分裂をしつつ不安定な状態から安定した状態になろうと分裂を繰り返している。それほど、ウランは危険な物質である。それを濃縮し強大なエネルギー源として利用している。
水は高いところから低いところに落下する。その際の重力による位置エネルギー、落下する際の速度エネルギーなどを利用したのが水力発電である。水力発電はダムやトンネルを築いて水車を回す。
ダムは決壊の危険はあるが、もし決壊すれば下流域は大きな被害を受けるが、水が無くなれば自然に収まる。火力発電は重油など燃料を燃やしボイラーで湯を沸かし、蒸気エネルギーでタービンを回し発電する。万一、異常や事故が起きれば重油やガスの供給を留めれば、ボイラーの火は消える。発電所だけの損害になる。
原子力発電は原子核分裂反応を使っているので、核分裂制御不能事故や核分裂異常が生じれば手が付けられなくなる。これは、『Fail safe』という観点から逸脱したものである。ここに、原発は『絶対安全』とは言い切れない原理・原則が存在する。
だから候補者は 「原発は安全を担保しつつ、とか、安全第一のもとに再稼働や新設を推進する」という言い方になる。原発は(絶対)安全だから、再稼働、新設を推進するとは言えないのだ。
さて、自民党の総裁選挙で各候補者が、原子力発電は安全を確保しながら、今後さらに進めるという人が多い。「安全を確保しながら・・・」ということは、「安全確保」という一つの言い訳(Excuce)を置いた上で、原発を推進すると言っているが、果たして「安全確保をどうして保証するのか、それは絶対安全と言えるか?」と問われると、誰もそうだ!」とは言えない。
もし「そうだ!」と言えばそれは、自然の原理・原則に反することになるからだ。
候補者が言うには、「今後、電力需要が増加する。それはAIサーバー等のITセンター事業で電力需要が大きく増加することが見込まれるから。それに対応するため安定した電源の確保は喫緊の課題だ。それに対応するには、安全を確保しつつ原発の維持、増設を行なう」と言うストーリになっている。
『喉元、過ぎれば熱さ忘れる』と言う諺がある。東日本大震災では、東京電力の福島第一原発がメルトダウンし、溶解した数千度の燃料が鋼鉄の炉心を溶融し、数m厚さのコンクリート格納容器を溶かしたが何とか留まった。これは神がかり的に不幸中の幸いな出来事であった。一時期は誰も手が出せない超危険な状態であった。今になって、その時の自然現象の脅威を忘れたかのように『安全を確保しつつ、…』と気軽に言っている。
人類はもっと自然現象の原理・原則に畏敬の念を持ち、自然と共生することを考えなけらばならないと思う。政治家は、ウラン核分裂の脅威を本当に身をもって理解した上で、発言しているのだろうか?
現状は全国各地の原発が再稼働を始めている。さらに新増設も言われだした。巨大地震が起きなければ、安全は確保されているように見える。しかし、それは『想定内のレベルの異常(地震)』に対して安全が確保できているだけであり、『想定外の異常(地震)』に対しては、対応出来ない。
自然の猛威は、時に『想定を超える』異常な力で襲ってくる。
ここで重要な事は? 『想定ということ」だ。
『想定』とは、過去のデータを参考にして、学術的な分析を基にした起こりうる『レベル』である。自然は、時として想定以上の猛威で生じることがある。
あくまで、『想定』とは、過去のデータに、+αした基準である。科学に基づいたものだが、それは過去に発生したことに由来する。それを越えた場合は、『想定外』となる。
地震や火山噴火は今もなお、予測困難な事象である。その不確かな予想を基にした想定では、原発は安全とは言い切れない。だから、『安全を担保しつつ、・・・・』という表現になる。
加えて、日本列島は世界有数の『地震・火山列島』である。今もし、富士山が大爆発して大量の火山灰が降り注いだとしたら何が起きるのだろう? その際に原発は安全に稼働停止できるだろうか?
政治家は、かっこよく『アクセルを踏む』人が多いが、時には、不人気でも『ブレーキを架ける』人がいなければ、真の安全は担保できない。
小泉元総理は『原発の再稼働を認めない』立場を訴えている。彼はそういう原発の特殊性を十分理解しているのだろう。今、言えることは、非常に発生確率が高い東南海大地震が起きた場合に、各地の原発は安全に対処できるか?ということだ。
万一、何かの不測の原因で、原発非常停止や炉心冷却に失敗すれば、福島原発の二の舞、いや炉心爆発による大災害が起きる可能性も比例できない。
政治家は、物事の本質を良く考えてほしい。