トルコ旅行
   

2009年3月14日〜26日

現地の美人ガイド セデフ(SEDF)さん
アンカラ大学、日本語学科卒で日本語が上手、才女、
 

 海外旅行はJTB旅物語をよく使いますが、今回もJTBさんのお世話になりました。
今回は、ゆったりと、デラックスバス(3人掛け)で回るというふれこみでした。
観光バスは4人掛が普通ですが、一人・二人掛で、肘掛が広く、ビジネスクラスの感じで、大型観光バスの定員28人に、22名乗車で、実にゆったりと廻れました

今後、トルコに行かれる方は、8日から10日ぐらいの日程がいいと思います。今回は13日間でしたが、少し時間的にダブったり、冗長な部分がありました。ご参考まで。これは小生の主観です。

トルコは、ちょうど日本の倍の国土で、平地が多欧州と同じような広々とした国です。バスで2時間以上走っても小麦畑が延々と続くような景色が多く、広いなぁ!という印象を受けます。ただ今回の旅行もそうでしたが、行ったところは西半分を廻っただけで、東トルコは行っていません。
東トルコにも世界遺産がありますが治安上問題があると聞いています。

トルコはアジア大陸とヨーロッパ大陸をつなぐ架け橋のような地域にあり、歴史的に過去、民族的、人種的、文化的にいろんな影響を受けてきた経緯がある国です。

一つのものを守って来た日本と違い、多様性に富む雑種的なところがあるように感じます。
顔つきもアジア人あり、ヨーロッパ人ありという顔立ちで、中には混血による?超美人が沢山見受けます。

ガイドさんによると、特に港町イズミールには超美人が多く、美人コンテストではいつもこの町の人が優勝するということでした。

宗教的にもイスラム教の信者が90%だそうですが、仕事と信仰を分離し仕事や勉強中はお祈りをしないという考えのようです。柔軟性を感じました。

EU加盟を目指して頑張っていますが、未だ国民所得は低く、大学卒で10万円程度です。
今後の発展を期待したいところです。
日本はもっとトルコに援助して、互の国益を発展させるべきだと思いました。


トルコに行ってみて分かったこと! 雑記・雑感!

  国土は広く、バスで2、3時間走っても小麦畑の風景が変わらない平原が続く。
ヨーロッパと同様
  古代(旧石器・新石器時代、ギリシャ、ローマ時代)の遺跡が大変多い。
遺跡は紀元前後の度重なる地震で破壊され、そのままになっている。
19世紀頃にヨーロッパ列強が来て、発掘し持ち帰ったので、いい物は余り残っていない。
ロンドンの大英博物館、ベルリンのペルガモン博物館などに展示されている。
大理石の彫刻や石棺など一部残っている物を博物館などに展示している。
各地の遺跡には、柱や建物の破片がゴロゴロ放置された状態になっている。
まだまだ、発掘が進んでいないとことが沢山ある。古代遺跡の宝庫。
  アタチュルク革命(1920年代)で政治と宗教を分離し、信仰の自由を認めた。
スルタン(王政)のオスマントルコを倒し、共和国制を導入しトルコの近代化を図った。
  ヨーロッパ化に成功したトルコは現在、EU加盟に向かって頑張っている。
  言語はウラルアルタイ語で、日本語、韓国語、フィンランド語、ハンガリー語と同じ系統に属する。
文法は主語-目的語-動詞の並び方になる。トルコ語は母音は8音。
アタチュルク革命で、1928年に文字をアルファベットに変更した。
アルファベット26文字+3文字で、29文字(C、S、Gにヒゲをつけたもの)
ドイツ語のウムラウトに相当するO、Uに・・表示もある。
  トルコ人は昔はウラルアルタイ・アジア系遊牧民族でテント生活をしていた。
ヨーロッパの古代ギリシャ、ローマやイスラム文化の影響を強く受け、人種的にもよく混血した民族。
人口の90%以上がイスラム教徒、スンニ派で穏健で戒律には余り拘っていないように見受けた。
 7 農業が主体で、発展途上の国である。
オリーブは1億2千万本あり、人口より多いと言われている。
イチジク、干しブドウ、アンズ、へーゼルナッツ、レンズマメは世界一を誇る生産量。
中央アナトリア地方の小麦は品質が良く、パンがおいしい。
 8 済状況はインフレ気味で、物価は約半額と見ればいい。(ビールはヨーロッパ各国の半値)
  貨幣はトルコリラで、レートは1リラ=60円見当
 10 高速道路は西沿岸都市の一部だけ。一般道路が殆ど。
舗装の状態は良くなく、路面は少し盛り土をした上に砂利を敷き固め、アスファルトを敷いたという感じ。
一般道路は4車線(一部2車線)道路で平坦な真っ直ぐな道が多く高速並みに時速90Km前後で走る。
市街地に入ると、信号があるが渋滞はない。但し、イスタンブール市内は結構渋滞があった。
 11 鉄道はあるが、整備されていない。もっぱらバスと自動車が交通手段。
 12 ケイタイ電話が普及している。50m以上の高い鉄塔があり、中継アンテナが数Km毎に見える。
 13 海外旅行でいつも興味を持って見る点は、その国の経済力とインフラ整備がどの程度か。
その判断を送電線の電圧(送電線の碍子の数)と容量(送電線の太さ)で見ている。
アメリカやヨーロッパや日本は充実した送電システムが完備している。そういう目で見ると、トルコは未だ未だ貧弱です。
幹線や都市部の送電システムは相当完備されているが、農業が主体の地域(中央アナトリア地方など)は、送電や配電システムがひ弱い感じ。
幹線は28万ボルト程度の高圧送電をしている。一回線2本、または3本の3相交流で送っているが、バックアップ回線がないところが殆ど。まだまだ電力需要が低いのだと思う。
旅行中、大きな工場を見ることが殆どなかった。
電力料金が高いことも、電力需要が伸びない一つの要因でしょう。
各家庭へは200V配電をしているが、引き込み線は細くて貧弱なもの。
 14  なぜ、イスラム教徒は豚肉を食べないのか?
牛、ヤギ、羊は食べるが豚は食べない。このわけを知らなかったが、今回初めて理由が分かった。
牛やヤギは反芻(はんすう)する動物で、肉がいたみにくいということらしい。豚は反芻しないので肉が腐りやすい。この話が本当かどうかは知らない。

むかし、暑い地方では肉が腐りやすく、病気になる人が多かったので、イスラムは体に良くないこととして豚肉を食べることを禁じた。これはセデフ(ガイド)さんから聞いた話です。

   早朝、
イスタンブールに着き入国手続き後、乗り継いで
首都アンカラに着いた。
今年は寒く雪景色が迎えてくれた。
   都アンカラ市内

アタチュルク廟からの眺望
雪景色の向こうに4本の塔が見える
    アンカラ市内
近代トルコ建国の父
アタチュルク廟
周囲の地下に博物館が併設
   古城の中のレストランで昼食
これからトルコの歴史と対峙
   カッパドキア
 
洞窟ホテル
バー、 客室も同じ。
火山灰(柔らかい岩)を刳り貫いて
造ったホテルの部屋 
    カッパドキア
  カイマルクの地下都市
 キリスト教徒がイスラムの迫害から
逃れるために掘った非難場所、地下80mまで縦横に穴が掘られている。
   カッパドキア
 ギョレメ野外博物館
 柔らかい岩に穴を彫り教会を造った
   ギョレメ野外博物館
キリスト教会の壁画
洞窟に隠れ住んで信仰した
 
   カッパドキア

奇岩が立ち並ぶ自然の面白さ
  セルベさんの洞窟の家訪問
個人の実生活の場
室内には電気、水道も来ている
壁は石灰で塗られ真っ白
部屋は3つで、ストーブ一つで快適
   カッパドキア
ゼルベの谷

奇岩、ラクダに見える
侵食の結果できた造形
   カッパドキア
ウチヒサール城
;高いところがお城、
下が民家、
近くから朝、熱気球が上がる
    キャラバンサライ
 シルクロードを行き来したラクダ隊商(キャラバンのために作られた立派な宿舎
 今は使っていない空家
   メヴィラーナ博物館
イスラムの高僧メヴィラーナを祭る
現在は博物館
   シデ
アポロンの神殿
一部の柱しか残っていない
海岸沿いで
夕日が綺麗な所
   シデ遺跡
    シデの地中海海岸の夕日
真っ赤に燃える夕日で有名
    アスペンドスの古代大劇場
    ペルゲ遺跡
   ペルゲ遺跡
    塩の湖(ソルダ湖)
白く見えるのが塩の結晶
塩分が33%(地中海は3%)
   アフロディシアス遺跡
 大劇場
   アフロディシアス遺跡
大競技場(直線で150mぐらいある)
   アフロディシアス遺跡
神殿
    パムッカレの石灰棚
石灰を含んだ温泉が流れ造られた。
温泉水の量が減り干上がっていた。
   パムッカレの石灰棚
人工的に棚を育成中?
一部の棚にだけ水を張っていた。
   聖母マリア様の晩年の家
清楚な二部屋ほどの狭い建屋
   エフェソス遺跡
 古代の劇場
    エフェソス遺跡
 古代の役所か神殿か?
   エフェソス遺跡
古代の世界3大図書館の一つ
ケルスス図書館
(注)下記を読んで下さい
   エフェソス遺跡
 向こうに雄大な
超大劇場
手前の道はクレオパトラが
歩いた道



古代のトイレ
大理石にあけた穴で用をたす
下には溝があり水洗トイレ
   イズミナール市内
地中海沿岸、コンコル通り沿い
のんびりと過ごす人たち
   イズミール市内
 
コナック広場
   ペルガモン遺跡
アクロポリスの丘

神殿
    ペルガモン遺跡
アクロポリスの丘

斜面を使った
大劇場
    トロイ遺跡の発掘現場
 地層が9層あり、旧石器、
石器時代
より歴史が分かる
   トロイの木馬
伝説;トロイ戦争の立役者? 
   ブルーモスク
(スルタンアフメト・モスク

薄暗い堂内、
壁の青いタイルが神秘的
6本のミナレット(塔)で有名
建物はブルーでなく白い
   ブルーモスク内部の礼拝所
広く絨毯を敷詰めている
天井から電球が沢山ぶら下がっている
   地下宮殿の幻想的な姿 
6世紀に建造
336本の大理石の柱で支えて
いる
池に太った鯉が泳いでいる
  アヤソフィア
元はキリスト教の大聖堂
オスマントルコ時代、
イスラム寺院に改修、
今は博物館
信仰の場所ではない
   アヤソフィア
イスラム寺院になっても壁面に
聖母
マリアのモザイク画が残る 
   アヤソフィア
 ここにも聖母マリアさん

イスラム寺院になっても破壊
されずに残ったのは珍しい
   トプカプ宮殿(博物館)
オスマントルコのスルタンの居城
4つの中庭の一つ
向こうが3部屋からなる宝物殿
    トプカプ宮殿中庭
   トプカプ宮殿
ハーレムの内部
ブルータイルのモザイク壁
 
   ドルマバフチェ宮殿
ベルサイユ宮殿のような感じ

内部は豪華な調度品で一杯
    ドルマバフチェ宮殿の庭
門を入ったところ

チューリップやパンジーで綺麗
    ドルマバフチェ宮殿内部
豪華な階段、
見事なシャンデリア
   グランドバザール
1400年代から始った市場
4千軒の店が立ち並ぶ
   エジプシャンバザール
グランドバザールと同じ市場
こちらは香辛料の店が多い

(注)

 エフェソス遺跡のケルスス図書館の前の石畳の一つにおもしろい模様がある。
ハートマークが足型の左前に彫られている。これは図書館の横に「売春宿」があることを表してる。
この足型より大きい人は入れなかったらしい。
当時の男性は、 「図書館に行って来る」と言って、売春宿に行き楽しんだ?。
ガイドさんの説明でした。

エフェソス遺跡は七不思議の一つ、アルテミス神殿が存在していた場所として、絶世の美女クレオパトラとアントニウスが一時を過ごした場所として有名。
図書館や浴場や公衆トイレや大劇場や、モザイク道路やいろいろな彫刻などが沢山残っている古代遺跡の宝庫。現在も発掘が続けられている。


行程表は下記の表のとおり。 ご覧下さい。
トルコゆったり大満喫 13日間 (JTB 旅物語)

日程   スケジュール  宿泊
 1 関空 (23:30) イスタンブール  機中泊
 2 イスタンブール アンカラ ⇒ カッパドキア
 アンカラ市内観光;アナトリア考古学博物館、アタチュルク廟
 カッパドキア観光;塩の湖トゥズ湖
 カッパドキア泊
 ウチヒサールカヤ
 (洞窟ホテル)
 3 ウチヒサール、カッパドキア
カッパドキア地方観光;カイマクルの地下都市、ウチヒサール、ギョレメ野外博物館、
 ゼルベの谷、トルコ一般家庭訪問、洞窟レストラン、ローズバレーの夕焼け鑑賞
 ベリーダンスショー
 カッパドキア泊
 (洞窟ホテル) 
 4 カッパドキア ⇒ コンヤ
 カッパドキア地方観光;パジャパー、ムスタファパジャ、デヴレント、
 コンヤ観光;キャラバンサライ
 コンヤ泊
 リクソス
 5 コンヤ ⇒ シデ ⇒ アンタルヤ
 コンヤ観光;メヴィラーナ博物館、インジェ・ミナーレ神学校、
 シデ観光;アポロンとアテネの神殿跡、シデの海岸
 アンタルヤ泊
 シェラトンホテル
 6 アルタルヤ ⇒ アスぺンドス ⇒ ぺルゲ ⇒ アンタルヤ
 アスベンドス遺跡観光、ベルゲ遺跡観光、
 アンタルヤ観光;考古学博物館、旧市街、アンタルヤ市内自由行動
 アンタルヤ泊
 シェラトンホテル
 7 アンタルヤ ⇒ アフロディシアス ⇒ バムッカレ
 アフロディシアス観光;アフロディーナ神殿、大劇場、競技場
 バムッカレ観光;ヒエラポリス遺跡、石灰棚、
 バムッカレ泊
 サーマルコロッセア
 8 バムッカレ ⇒ エフェソス ⇒ イズミール
 エフェソス観光;エフェソス遺跡、聖母マリアの家、
 イズミール観光;コナック広場、コンドル通り
 イズミール泊
 サーマルプリンセス
 9 イズミール ⇒ ベルガマ ⇒ トロイ ⇒ チャナッカレ
 イズミール観光;
 ペルガモン遺跡観光;アスクレピオン、アクロポリスの丘、
 トロイ観光;トロイ遺跡
 チャナッカレ泊
 コリン
 10 チャナッカレ ⇒ イスタンブール;ダーダネルス海峡をフェリーで渡る
 イスタンブール市内観光;ガラタ塔、トラム体験乗車(イスティクラーク通り)、
イスタンブール泊
 インターコンチネンタル
 11  イスタンブール市内観光;ブルーモスク、アヤソフィア大聖堂、地下宮殿、
 グランドバザールでショッピング、
 ポスフォラス海峡クルーズ
 イスタンブール泊
インターコンチネンタル
 12  イスタンブール観光;ドルマパフチェ宮殿、エジプシャンバザール散策、トプカプ宮殿
イスタンブール(23:40) 
 帰国へ
 機中泊
 13 午後、関西空港到着  

基礎資料
面積 78万平方キロ/日本の2倍 人口  7200万人
首都   アンカラ 言語  トルコ語
宗教  イスラム教(90%) 体制  共和国
 GDP  9,333ドル/一人   レート   1トルコリラ/約60円