JA3BTS

JA3BTS” の紹介  
  項   目  日 付
 シャックの更新 2021/11/10 
FT8運用状況と後に気づいた点 2021/04/11
シャックレイアウトの再変更 2021/02/22
FT8を始めました 2021/01/31
タワー&アンテナの撤去 その2(完結) 2019/10/27
タワー&アンテナの撤去 その1(準備) 2019/09/27
 7MHzダブルバズーカアンテナの修理 2019/04/17
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U/Vトランシーバー新製品情報 2018/10/19
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デジタルはリグの世界も変えるか? 2017/10/11
新作QSLカード3種類 2016/09/17
第21回関西ハムフェアに出展 2016/07/18
同軸ケーブル切替器の自作 2016/05/14
リグのパワーダウン&サイズダウン 2016/04/21
我が家の全貌が見える状態になった(一時のチャンス) 2016/04/18
シャックレイアウトの変更 2015/12/05
ハムフェアがビックサイトで開催 2015/08/22
関西ハムフェア(関ハム)に出展 2014/07/21
この冬は寒くなるかも 2013/11/19
ダブルバズーカアンテナの実力 2013/05/15
シャックの紹介 2010/10/10
タワーとアンテナ 2004/03/01
タワー昇降機の電動化(ギアーモーター採用) 2003/10/01
タワーの基礎、穴掘り 2003/08/15


 “JA3BTS” の紹介

 中学生時代に、『ラジオ少年』の一人として無線に興味を持ち、電話級アマチュア無線技士の国家試験を受け、合格し、高1・中2(受信機の回路構成の俗称;高周波1段、中間周波2段増幅オールバンド受信機(500KHz~30MHz)を春日無線(トリオ、現在KENWOOD)の4バンドコイルキットを入手し、自作した。
 
 当時は、大きなガラス真空管のST管から、小さなミニチュア管に代わりつつある時代。送信機も同時に自作。振幅変調(A3;AM)で、終段は最もポピュラーな真空管807、変調機は42プッシュプル、電源トランスを三重県のとあるメーカに特注し、陽極電圧は確か600ボルトほどかけた記憶がある。それでも、出力わずか10Wという当時として平凡な送信機を雑誌を参考に自作した。
 
 アルミシャーシ(台)に真空管取付穴を開けるため、手に豆をつくりながら今のように電気ドリルなどは手に入らなかったので、手回しのハンドドリルで小穴をあけ、リーマーやシャーシパンチで穴を徐々に大きくし、真空管を取付ける作業を黙々とやったことが懐かしい。
 あの頃、一心不乱にワクワク、ドキドキしながら取り組んだ熱意を思い出す度に、『自分ながらよくやったなぁ!』と感心する。 若かった!

 アンテナは10mの孟宗竹を近くの知り合いに2本譲ってもらい、竹やぶから切り出し、兄と二人で担いで帰り、高さ10m逆Lアンテナで、3.5Mと7MHzに電波を初めて出した。
 
 私のコールサインは、JA3BTS
 BTSとは、当時、放送機器技術規格Broadcast Technical Standard)で、宝くじに当たったようなもので、このコールサインは死ぬまで大切にしたいと思っている。

 その後、大学時代は京都の銀閣寺近くで下宿生活を送り、アマチュア無線が出来る環境ではなったので一時、廃局。その頃、NHKがFM試験放送(モノラル)を始めた。松下電器・部品事業部がFMチューナパック(フロントエンド)を自作マニア向けに発売したので、それを買いFMチューナを自作した。

 FMは周波数が高いので、自作は結構難しいとされていた。
FMチューナとアンプを自作し、みかん箱(段ボール)に三菱ダイヤトーンスピーカ P-610A(右の写真)を取付けて、澄み切ったFM音楽放送を聞いて楽しんだ。
 学生の身で、プレーヤや、LPレコード(当時、一枚3千円ぐらい)を買う金がなかったから、FMで音楽を聴いていた。AM放送に比べて、こんなにいい音が聞けるのかと感激した。 P-610Aは当時は強力な磁石だったアルニコ磁石を使った逸品で、音楽マニアに大変人気があった。

 大学卒業後、松下電器産業(株)に入社。Hi-Fiオーディオ商品開発を長年担当、
昭和40年代から50年代にかけて、世の中オーディオブームが到来、ステレオはセパレートタイプからシステムコンポ(シスコン)に代わり、これが飛ぶように売れた。
 ステレオは、松下電器社内で注目の花形商品になり、事業部は活況を呈し、オーディオ御三家(パイオニア、山水、トリオ)とか、家電メーカがいろんなオーディオブランド名をつけて販売した。日本が高度経済成長期に入り、活気溢れていた頃の話。(昭和50年前後)
 趣味と仕事を両立し、楽しく充実した現役生活を送れた人生だった。

 60歳定年を迎える直前に、退職後の趣味として『アマチュア無線』を復活しようと考え、旧コールサイン(JA3BTS)を申請した。何と、取得していた電話級が4級に格下げ?になっていた。ハムの世界の浦島太郎状態になっていた。

  当時の無線従事者免許証(電話級ママチュア無線技士) 威厳のある立派なもの今も大切に保管。
  

 4級免許では送信出力が10Wしか出せないので、せめて3級(50W)を取るため60歳の手習い電信(CW・トンツー)に挑戦。しかしアルファベット26文字のモールス符号が覚えられず大変苦悩した。

 知り合いのOMさんにお願いし、CW聞き取り訓練に協力してもらったり、カセットテープで聞き取り練習を重ね、やっと3級を取得。
 その後、パソコンのCW練習ソフトを使い、トンツー信号のスピードを徐々に上げ、一分間85文字程度が聞き取れるようになり、2級は飛ばして、1級アマチュア無線技士を取得し、現在に至る。 
その後、プロの無線業務資格として、放送局や、海外通信局などに従事するための無線技術士資格で第1級陸上無線技術士に挑戦し取得した。


現在、所有の無線技術者免許証
 第1級陸上無線技術士     (プロ)
 第1級アマチュア無線技
  (アマ)

無線従事者免許証はカードに代わった。










 さて、アマチュア無線の活動は、その後も活発に活動した。
 ICOMのフラグシップモデルIC-7800を2006年に買い、10年間使用した。
 50年以上も昔、真空管を使い自作の無線機とアンテナから電波を出した。
 今は、半導体やLSIやマイコンなどのデジタル技術を駆使し、性能や機能は当時、想像もつかない高性能な無線機に変わった。もう自分で修理や改造など全く手が出せない。
 
 




 パソコンによるCW送受信ソフトDigtalSoundCW )という使いやすく、優れた解読ソフトが開発され、CWによるDXも楽しめるようになった。 ソフト開発者(JA3CLM)に感謝。

 再開して足かけ17年になる。
今年の正月、ICOMからデジタルトランシーバが発売されるアナウンスを聞いた。
 
 これが大ヒット商品になったIC-7300従来の無線機の常識を破り、アンテナから入った電波(高周波信号)を直接、AD(アナログ⇒デジタル)変換し、デジタル信号をFPGA、DSPというデジタル信号処理回路でソフトウェア処理することで、従来のアナログ回路では限界があった通過帯域の調整(選択度特性)や、急峻なフィルター特性などをソフトウェアにより簡単にやってのける。

 しかも製品の性能バラツキはなく、経年変化もないデジタル機器の長所を持っている。
機器の内部は、切手サイズのLSIが並んでいるだけ。従来のようにコイルやコンデンサー等で複雑な回路を構成する無線機でなくなった。中身はガラガラ状態。
 
 その結果、定価139,800円(+税)という超お買得価格で、最高級機IC-7800に迫る性能を発揮する。約1か月、IC-7800とIC-7300を並べて、受信性能を比べてみたが、ほとんど遜色がなかった。
 むしろ、隣接妨害信号の排除能力やビートをかけてくる局の排除能力はIC-7300の方が勝っていた。
 (ICOMさん、お許し下さい。小生の個人的な感想です。)

 デジタル技術はFPGAやDSPやマイコンを駆使し、ソフトウェアで動作させるものだから不都合が分かれば、修正や改善がファームウェアのバージョンアップにより対応できる。
 アマチュア無線の世界にも、本格的なデジタル&ソフトウェア時代が到来した。
 自作機を造ってから約60年、技術の進歩は隔世の感がある。
 これもすべて、半導体技術、デジタル技術の進化のおかげだ。

 時々、交野市から、CQを出して遊んでいる。
 聞こえていましたら、気軽に声をかけてください。 QSO宜しくお願いします。

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 『スマホ時代に、なぜ アマチュア無線のような古臭いことをやるの?』
と聞かれることがある。確かに通話や会話目的だけを考えれば、ケイタイやスマホは素晴らしい。
 
ボタンを押せば、確実につながる。

 アマチュア無線には全く別の意義がある。
 アマチュア無線は、自分で無線機を操作し、送信し、受信する。そして“自分の通信技術や無線操作を含め、いかに遠くに、いかにたくさんの相手局と交信するか”を競いあう、ある種の
バトルだ。 いわば、魚釣りと同じで、釣果を競うのである。
 釣果を上げるために、釣り人は釣り竿や、釣り糸や、釣り針や、餌などいろんな工夫をして釣りに臨む。そして、その日の潮の流れや、潮目や、水温や、アユ釣りなら川の状態によって、大きく釣果が変わる。アマチュア無線の世界も全くそれと同じ。
 
 無線機、ケーブル、アンテナなどあらゆる無線設備に手を加え、相手局にどれだけ聞き取ってもらえるかが勝負だ。無線機の操作も含まれる。発声・発音も大切な要素。 そして、日々の空の状態(電離層の状態、これは太陽の黒点で大きく左右される)によって、大きく電波伝播のコンディションが変わる。 時々刻々と変わるので面白い。
 そういうチャレンジングな面を持つことで、現在でも『趣味』として相変わらず生き延びている。

 バックに聞こえている信号はアマチュア無線で使われる『モールス信号』です。
 CQ CQ CQ DE JA3BTS JA3BTS TNX UR COMMING TO MY HOME   PAGE.PLS ENJOY MY HOBBY BK

こちらはJA3BTSです。ようこそ私のホームページにお越し頂きありがとうございます。
 どうぞ、『わたしの趣味』をお楽しみください
。」
 

 Panasonic OBのクラブ活動の一つに『Panasonic松愛会ハムクラブ』 (SARC)があります。小生もメンバーになっています。
 
Panasonic松愛会ハムクラブ(SARC)のコールサインは JA3YEA 
 
ホームページURL  http://www.shoai.ne.jp/bukai/ham/
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